国宝姫路城(姫路市)の内堀を、こたつを設置した木造和船で周遊する特別運航が3月2日に始まる。和船は年間100日ほど運航しているが、寒い時期の営業は初めて。開始に先立つ28日、報道関係者ら向けの試乗会が開かれた。
■年末に清掃、きれいになった石垣も楽しめる
エコツーリズムの促進を目的に姫路市が企画した。乗客が寒さをしのげるよう、全長9.6メートルの船に電気こたつ4台を置く。こたつ布団に足や手を入れつつ、普段見られない角度から城郭や石垣を見学できる。
定員は1隻8人。3月17日まで毎週土、日曜の計6日間、1日6便就航する。和菓子とお茶代込みで、中学生以上1人2千円(3歳~小学生は千円)。好古園での茶席をセットにした特別プランも用意する。
市の担当者は「閑散期対策に期待できる。年末に清掃され、きれいになった石垣を近くで見られるのも売り」と話す。
雨天中止。運航日の4日前までに予約する。当日空きがあれば、予約なしで乗れる。神姫観光姫路支店TEL079.224.1501(辰巳直之)