公務員の平均収入はどれくらい?
人事院「令和4年国家公務員給与等実態調査の結果」によると、国家公務員の月収に相当する「平均給与月額」は41万3064円でした。ただし、この数値は国家公務員の全職種の平均額です。行政職や公安職など、職種別の平均給与月額を表1にまとめました。
表1
※人事院「令和4年国家公務員給与等実態調査の結果」を基に筆者作成
専門性の高い職種は、平均給与月額も高く設定されていることが分かりました。特に、平均給与月額が最も高い職種は指定職の102万7657円でした。国家公務員における指定職とは、事務次官など特に高度な知識や専門性、責任が求められる職を指します。
公務員の年収より高い業種
国家公務員の平均給与月額41万3064円を年収に換算すると、495万6768円です。国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、495万6768円を超えている業種は以下の通りです。なお、国家公務員の給与と業種別の給与は、ともに賞与を含みません。
__●金融業・保険業:500万円
●電気・ガス・熱供給・水道業:600万円
●情報通信業:511万円__
各業種の代表的な仕事は表2の通りです。
表2
※国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に筆者作成
国家公務員で最も給与の高い指定職を年収換算した1233万1884円よりも高い業種はありませんでした。
公務員の平均月収は41万3064円
国家公務員の平均給与月額は41万3064円でした。公務員以外の業種では、金融業や水道業など、3業種で公務員の平均年収を超えています。
しかし、国家公務員の職種は幅広く、職種によって平均給与月額も大きく変動するため、比較する際は注意が必要です。公務員の年収を調べる際は、職種にも注目するといいでしょう。
出典
人事院 令和4年国家公務員給与等実 態調査の結果
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-(4ページ)(19ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー