「メンディエタを思い出させる失敗」出番激減の鎌田大地にラツィオ専門メディアが苦言「水から飛び出した魚のようだ」

シーズンが残り3か月となっても、鎌田大地の状況は好転していない。少なくともここまでは、ラツィオへの移籍は成功だったと言えないだろう。

今季の鎌田は公式戦25試合に出場し、1得点・1アシストという成績だ。先発出場は12試合にとどまっている。アジアカップの日本代表メンバーから外れたにもかかわらず、年明けから出場機会が大きく減少。マウリツィオ・サッリ監督から声がかからないまま試合終了を迎えることも増えた。

国とリーグを変える移籍が、期待したような結果につながらなかったケースは数知れない。ラツィオ専門サイト『Laziochannel』は2月27日、鎌田の現状はかつて在籍した元スペイン代表のガイスカ・メンディエタを想起させると報じた。

同メディアは「ひとり分の補強なしで戦うラツィオ」と、夏に獲得した鎌田が機能しておらず、「メンディエタを思い出させるカマダの失敗」と伝えている。

「これほど複雑な歩みとなっている原因のひとつが、カマダの獲得失敗にもあることは確かだ。欧州サッカーを知る多くの人によれば、マテオ・ゲンドゥジの獲得とともに、日本人選手は重要な補強だった。だが、失敗となっただけでなく、経済的にも損失だった。ある意味ではメンディエタを思い起こさせる。スペインでは怪物的な選手だったが、ここイタリアではひどい失敗だった」

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さらに、Laziochannelは「カマダの件は、いずれにしてもクラブが重要な補強をしていたことを示している」と続けた。

「カマダがその力を示せなかったのは、誰のせいでもない。あるいは、誰かのせいかもしれない。サッリのプレーに合わないのかもしれない。しかし、優れた選手であれば、システムによらず、力を出せるということも事実だ。しかし、内向的でシャイな日本人選手は、本当に水から飛び出した魚のようである。いずれにしても、監督はもう彼をプレーさせていないが。ラツィオはダイチにとても期待していた。彼の失敗はラツィオのシーズンが浮き沈みであることに一致する」

鎌田のイタリアでの冒険は、このまま消化不良で終わりを迎えるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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