札幌市の”敬老パス”見直し案 「歩くとポイントもらえる」制度変更に反対の声続々 現行制度の存続求めて署名活動始まる

札幌市の敬老パスの見直しをめぐり、高齢者や障害者でつくる団体が現行制度の存続を求める署名活動を始めました。

敬老パスを守る連絡会 三浦誠一 共同代表

「ウォーキングなどでポイントをかせぐこのやり方は企業がやるのはありえるが、(行政が)そういうやり方をするのは極めて邪道なのではないか」(敬老パスを守る連絡会 三浦誠一 共同代表)強い口調で不快感をあらわにしたのは札幌の高齢者や障害者団体でつくる「敬老パスを守る連絡会」です。連絡会は最大1万7000円の自己負担で地下鉄やバスに7万円分乗ることができる現在の制度から、歩いたり、介護予防教室に行くなどしてポイントをもらい、最大2万円にかえられるという新制度への変更を「改悪」だと強調。

新制度への変更を「改悪」だと強調。

「本当の目的は約50億円の事業費の削減だ」と指摘しています。「外見は元気に見えるかもしれないけど、そこまで歩いていけない人もたくさんいる。皆さんに使いやすいなら今のままでいいのでは」(敬老パスを守る連絡会 五十嵐直子さん)連絡会は1997年と2003年に制度の見直しが浮上したときにも反対運動を行っていました。

過去にも制度の見直しで反対運動を実施

今回約20年ぶりに再結成し、2月から現行制度の存続を求める署名活動を始めています。「10月か11月に市長と交渉できれば」(三浦 共同代表)揺れ動く敬老パスの制度。街の人は…「その立場だったら受け入れる。しょうがないと」(50代女性)「歩数でどうとかこうとか分からない。話し合いするほかないですよね」(70代女性)

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