トランプ氏、勝利演説で次男の名前を言い忘れ…「認知能力」が大統領選の争点に?

11月5日の大統領選挙に向け、アメリカ各州で予備選挙が行われている。

ドナルド・トランプ前大統領(77)は2月24日、共和党のサウスカロライナ州予備選挙で、元国連大使のニッキー・ヘイリー氏(52)を20.3%ポイント上回り、勝利 を収めた。

その後の演説中、壇上に立つ家族に感謝を述べる際に、次男夫婦の名前を飛ばす場面があった。

トランプ氏は次のように語っている。

「まず第一に、私の家族、メラニア、バロン、"ドン"・ジュニアとキンバリー、イヴァンカとジャレッド、ティファニーとマイケルが大きな助けとなった。とても強力的だったことに感謝しているし、彼らを愛している。私たちには素晴らしい家族がいる」

舞台にいる家族を列挙したが、次男夫婦のエリック/ララ・トランプ氏の名前がない。

Win Mcnamee / Getty Images

左からララ・トランプ氏、エリック・トランプ氏、サウスカロライナ州知事夫人のペギー・マクマスター夫人

エリック・トランプ氏(40)は実業家で、ドナルド・トランプ氏が所有している事業のグループ、トランプ・オーガナイゼーション(The Trump Organization)の取締役副社長を務めており、父親の選挙活動にも頻繁に登場する。

今回、ドナルド・トランプ氏は手元のメモを読み上げていたにも関わらず重要な役割を担う息子夫婦の名前を言い忘れたことに対して、民主党側からは記憶力を疑う があがった。

Alex Wong / Getty Images

勝利演説の様子

トランプは今月の選挙戦で、ヘイリー氏とナンシー・ペロシ前下院議長の名前を混同した様子だったが、後に「わざと名前を間違えた」と語っている 。バラク・オバマ前大統領を現職だと述べたことも含め「意図的だった」とした。

加えてジョー・バイデン大統領とオバマ氏を何度も 言い間違えており、認知能力を疑問視する意見もある。

加齢による記憶力や認知能力の低下を懸念する眼差しは、バイデン氏(81)にも注がれている。ドイツのアンゲラ・メルケル前首相を故ヘルムート・コール元首相と言い間違え たり、演説で言いよどんだり言葉が聞き取りにくかったりする場面が 指摘 されている。

ABCニュースと調査会社Ipsosによる世論調査 では、「バイデン大統領は来期も務めるには高齢すぎるか?」という問いに86%の国民が「高齢すぎる」と答えた。トランプ氏に対しても62%が「高齢すぎる」と答えている。

© BuzzFeed Japan株式会社