ガザ57万人「飢餓の手前」 国連警鐘、死者3万人に迫る

倒壊した建物のがれきの中から使えそうなものを集める人々=27日、パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク、エルサレム共同】国連安全保障理事会は27日、イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザの食料危機を巡る緊急公開会合を開いた。国連側はガザの人口の約4分の1に当たる「57万6千人が飢餓の一歩手前にある」とし、即時停戦を訴えた。ガザ保健当局は28日、昨年10月に始まった戦闘によるガザ側の死者が2万9954人になったと発表した。近く3万人に達する恐れが強まっている。

 一方、ガザでの戦闘休止に関し、バイデン米大統領が「3月4日までに実現することを期待している」と発言したことに対し、イスラエルとハマスの双方が懐疑的な見方を示した。

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