シンガポールも出生率が最低 0.97、コロナ禍が影響か

 【シンガポール共同】シンガポール政府は28日、女性1人が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率が、2023年は0.97だったと発表した。地元メディアによると、独立した1965年以来、初めて1を割り、過去最低の水準を更新した。

 ラジャ首相府相は国会答弁で、コロナ禍での婚姻数の減少などが要因だと説明した。出生率低下による労働力減少で「活力の維持と、グローバル企業を引き付けることが難しくなる」と危機感を示した。

 シンガポールでは高齢化と少子化が急速に進行している。物価が高騰し教育負担も重く、政府は支援策を拡充しているが、思うように効果が出ていない。

© 一般社団法人共同通信社