裁判員裁判の感想、やりがい語る 経験者7人、法曹三者と意見交換

裁判員裁判の経験者と法曹三者との意見交換会

 裁判員裁判の経験者と検察官、裁判官、弁護士の法曹三者との意見交換会が28日、岡山地裁(岡山市北区南方)であり、経験者が制度の感想や負担、やりがいについて語った。

 40~60代の裁判員、補充裁判員の経験者7人が参加。殺人事件を審理した50代女性は、事件概要をまとめた書類について「要点を押さえ、色分けや図式が使われるなどしていて分かりやすかった」と振り返り「疑問点なども聞きやすい雰囲気だった」と述べた。

 強制性交致傷事件を担った40代男性は「想像以上に自分たちの意見が反映された」と評価。外国人同士の殺人未遂事件に携わった40代女性は「外国語を話す被告らに、言葉のニュアンスが通訳を通じて適切に伝わっているか不安に思うことがあった」とした。

 今後選ばれる裁判員へのメッセージを問われると「精神的な負担以上に得るものがある」「ぜひ参加してほしい」など前向きな意見が相次いだ。

 意見交換会は2010年から開かれており、20回目。

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