【東洋医学で解説)タイプ別、花粉症を寄せ付けない生活習慣とは?

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鼻水や目のかゆみ…花粉症にお悩みの方は医療機関に通ったり、対策グッズを利用したり、対処が大変ですよね。そんななか、花粉症ではないけれど、いつか自分も花粉症になってしまうかも…という不安を抱えている方もいると思います。

今回は、タイプ別!花粉症を寄せ付けない生活習慣について、看護師・薬膳師としての知識を活かした記事を得意とするライターの薬膳ナースけいこさんに教えてもらいました。

どのタイプ?チェックしてみましょう

体は冷えすぎても、熱がこもりすぎても花粉症になりやすいです。また、東洋医学では、五臓の「肺」「脾(消化器系)」が弱ると花粉症になりやすいと考えられています。

花粉症になりやすい4つのタイプにあてはまらないかチェックしてみましょう。

【冷えタイプ】
□ 風邪をひくと水のような鼻水が出やすい
□ 顔色が白~青白い
□ 尿の色が透明
□ 冷え性
□ 下痢、軟便なことが多い

【熱タイプ】
□ 風邪をひくと黄色くねばっこい鼻水が出やすい
□ 喉が渇きやすい
□ 粘膜が赤くはれやすい
□ かゆみが出やすい
□ 顔が赤い、のぼせやすい

【肺お疲れタイプ】
□ 咳が出やすい
□ 風邪をひきやすい
□ 痰がよく出る
□ むくみやすい
□ 皮膚が弱い

【脾・消化器系お疲れタイプ】
□ 胃症状が出やすい
□ 普段から鼻水が出やすい
□ 体がおもだるい
□ 口周辺の肌が荒れやすい
□ 甘いものが好き

4つのうちあてはまる項目の多いタイプの予防対策をすることをおすすめします。

タイプ別生活習慣で気をつけたいことは?

4タイプそれぞれ、生活習慣のなかで気をつけた方が良いポイントがあります。

【冷えタイプ】
体が冷えないように環境、衣類の調整をしましょう。体を温める飲食物を摂るとともに、体温以下の飲食物を控えることも大切です。
(体を温める飲食物)紅茶、たまねぎ、ねぎ、しょうが、シナモン など

【熱タイプ】
乾燥すると熱がこもりやすくなるため、乾燥しないように加湿器などを活用して環境の調整をしましょう。体の熱を冷ます飲食物を摂るとともに、体を潤す飲食物を摂ることも大切です。
(体の熱を冷ます飲食物)緑茶、トマト、ナス、きゅうり、わかめ など
(体を潤す飲食物)甘酒、豆腐、たまご、なし、ヨーグルト など

【肺お疲れタイプ】
肺は乾燥に弱いので、乾燥しないよう環境の調整をしましょう。こまめに深呼吸をして、めぐりをよくすることも大切です。白ごま、大根、蓮根、山芋など白い食材は肺に力をあたえます。

【脾・消化器系お疲れタイプ】
温かい食べ物を良く噛んで食べましょう。甘いものや脂っこいものは控えめに。さつまいも、じゃがいも、かぼちゃ、とうもろこしなど黄色い食材は脾・消化器系に力をあたえます。

オフシーズンも症状が出にくい体づくりを続けたい

体を整えて予防するという視点では、花粉症シーズンだけケアをするよりも、日ごろからケアをして花粉症や病気を寄せ付けない準備をしておくことが大切です。

花粉症の出る季節だけでなく、シーズンが過ぎても症状が出にくい体に整えて、花粉を気にせずお出かけを思いっきり楽しめますように。

■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中 Instagramは@keiko89zen

編集/サンキュ!編集部

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