なでしこ“主将”熊谷紗希、重圧を乗り越えて掴んだパリへの切符「金メダルを目指して全員で頑張っていく」

なでしこジャパン(日本女子代表)は28日、パリオリンピック2024(パリ五輪) 女子サッカーアジア最終予選第2戦で朝鮮民主主義人民共和国女子代表と対戦し、2-1で勝利。パリ五輪出場権を獲得した。

試合後、フラッシュインタビューに現れたキャプテンの熊谷紗希は、元なでしこジャパンのDF岩清水梓(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)と熱く抱擁し、「良かった!本当に良かった」と喜びを分かち合った。その後、会場に向けて、「正直に一言、ホッとしています。本当に嬉しいです。ありがとうございました!」と、安堵の表情で挨拶した。

つづけて、3バックに変更した中で意識したことを問われると、「第1戦では、相手との立ち位置の関係で上手くいかない部分があった分、第2戦ではチームとして修正できたなと思いましたし、最後は押し込まれてしまいましたが、2点を取って勝ち切れたことは次につながる試合だったなと思います」とコメント。そして、「前半から全員の距離感よく攻撃も前に進めたので、相手が修正してくる前にゴールに向かえたと思います。そういった場面は第1戦よりもつくれたと思いますし、その中で前半に1点、後半に1点奪うことができて、すごくいい試合ができたと思っています」と話していた。

2016年リオデジャネイロ・オリンピック予選の敗退を経験した熊谷は、「この最高のチームで、もっともっと長くやりたいとチームには伝えていて、それがパリで実現できることになりました。また日本の皆さんとここでパリ(五輪への切符)を掴むことができて嬉しく思っています」と、あらためて喜びを噛みしめ、「パリへの出場権は獲得できましたけど、まだまだ時間があるので、そこに向かって成長できるチームだと思っています。パリで金メダルを目指して、また全員で頑張っていきたいと思います。これからも、なでしこジャパンをよろしくお願いします!」と、締めくくった。

パリ五輪の女子サッカーには12カ国が参加。7月25日(木)に開幕し、決勝戦は8月10日(土)に行われる。

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