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怪しいと思ったら、ためらわずに連絡を-。特殊詐欺被害防止のため県警がそう呼びかける中、連絡の“最速記録”が出た。
1月19日午前、真岡市長田のファミリーマート真岡長田店を常連客の同市、80代男性が訪れた。「ファミマのアップルマネーを4万円分ほしい」。店員の亀田勝江(かめだかつえ)さん(71)は曖昧な商品名を伝える様子を受け、隣にいた店長の山口文晃(やまぐちふみあき)さん(64)に知らせた。
普段の買い物とは違う。話を聞くと、パソコンがロックされたと表示され、指定の番号に電話し、電子マネーを買うよう指示を受けているという。
「同じだ」。亀田さんはピンときた。前日夕、ニュース番組で紹介された特殊詐欺の手口そのものだった。2人は詐欺だと確信し、「奥」の手に出た。
偶然にもその瞬間、レジの後ろの事務所に、別の事件関連で真岡署の刑事課員が来ていた。「お願いします」。瞬時の連絡で警察官が対応し、事なきを得た。
今月中旬、生井弘道(なまいひろみち)署長から感謝状を受け取った亀田さんは「被害を防げて良かった」。山口さんは「警察官がいてくれて助かった。大切なお客を守れた」と幸運を振り返った。