【マレーシア】愛知・大府市特産の下村牛、マレーシアに輸出[農水]

下村畜産食肉(愛知県大府市)は、自社で繁殖、肥育まで一貫生産した黒毛和牛「下村牛(しもむらぎゅう)」の海外出荷を開始する。今月末から第一弾として、マレーシア向けに、イスラム教の戒律に従っていることを示す「ハラル」認証を受けた黒毛和牛2頭を出荷する。

マレーシアへの輸出開始に当たり、現地の飲食店運営企業キュイジーヌ・ディライトと提携。同社は現在、首都クアラルンプールなどで高級焼肉店、天ぷら店などの和食を中心に、10ブランドを展開している。今年1月には、関係者や現地メディアを招待した試食会も行った。

同社によると、初年度は60頭の出荷を予定し、今後はマレーシアのみならず、東南アジア諸国連合(ASEAN)の他国への展開や出荷拡大を目指す。

同社は今期中に、牛舎の増築と飼養頭数を500頭ほど増やす計画がある。

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