バイデン氏のガザ政策に「抗議」10万票超、ミシガン民主予備選で

Nandita Bose Trevor Hunnicutt

[ディアボーン(米ミシガン州)/ワシントン 28日 ロイター] - 11月の米大統領選に向けミシガン州で27日実施された民主党の予備選で、10万票を超える「支持者なし」票が投じられた。バイデン政権がパレスチナ地区ガザで攻撃を続けるイスラエルを支援していることに対する「抗議」が表れた格好。バイデン陣営は支持者奪還に向け尽力すると表明した。

95%開票の時点で、81%がバイデン氏を支持したものの、「支持者なし」は13%に達した。

アラブ系が多く住むミシガン州では、バイデン氏のガザ政策に抗議する有権者は「支持者なし」で投票するよう求められていた。抗議キャンペーン主催者は1万票を目指していたが、実際に投じられた票数はこれを大幅に上回った。

バイデン氏は予備選結果を受けた声明でガザやイスラエルに言及しなかった。

バイデン陣営幹部は28日、「コア層から支持を得ているからといってアラブ系国民やイスラム教徒国民をないがしろにするわけではない」と説明。バイデン氏が中東における永続的な平和の構築に取り組んでいると述べた。

ハーバード・ハリスによる2月の世論調査では、民主党員全体ではバイデン氏のイスラエル・イスラム組織ハマス紛争への対応を61%が支持している。

2020年の大統領選では、バイデン氏が3%弱の差でミシガン州を制した。一部の世論調査によると、今回の選挙で直接対決となれば、トランプ氏がリードする可能性が高いとされている。

ミシガン州にはアラブ系有権者が約20万人おり、バイデン氏が前回大統領選でつけたリードの15万5000票より多い。

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