統一政府樹立を巡る協議に「奇跡」期待せず=パレスチナ

[ジュネーブ 28日 ロイター] - パレスチナ自治政府の外相を務めてきたマリキ氏は28日、ロシアの首都モスクワで29日に予定されているパレスチナ統一政府の樹立とガザ復興に関する協議で「奇跡」は期待していないと言及した。

協議ではパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスと、パレスチナ自治政府の主流派ファタハのそれぞれの代表が話し合う。

26日にはパレスチナ自治政府のシュタイエ首相が辞意を表明し、シュタイエ内閣は総辞職した。マリキ氏はこの動きについて、イスラエルとハマスの戦闘を受けたパレスチナ自治政府の役割拡大への支持を得るためだと主張した。

マリキ氏は協議で、今後の実務的内閣を支持する必要性を巡って全ての派閥間で互いに理解するという点で良い結果が得られることを望んでいると表明。その上で、「もちろん、モスクワでの1回の会合だけで奇跡が起こるとは思わないが、モスクワの会合の後ですぐに他の会合が続くはずだ」と言及した。

マリキ氏は内閣総辞職は国際的なパートナーから自治政府は連携していないと指摘されないようにするためだとし「私たちの準備ができていることを示したい。さらに進むべきプロセスの実施の障害とみなされないためだ」と語った。

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