G20、中東情勢の影響点検 初日討議、声明採択へ調整

ブラジル・サンパウロで開幕したG20財務相・中央銀行総裁会議に出席した、神田真人財務官(右)と日銀の植田総裁(中央)=28日(共同)

 【サンパウロ共同】ブラジルで開幕した20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は28日、初日の討議で世界経済の現状などについて協議した。イスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘などで緊張の高まる中東情勢の影響などを点検。合意事項を盛り込んだ共同声明採択に向け、文案の最終調整を進めている。

 先進7カ国(G7)も同日、会議を開き、ウクライナ侵攻を続けるロシアへの制裁などを協議したとみられる。

 鈴木俊一財務相は欠席し、日銀の植田和男総裁と神田真人財務官らが出席した。

 G20会議は2日間の日程で、2日目は「国際課税」と「債務問題と持続可能な開発」について議論する。

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