群馬県立夜間中学 入学希望者8割程度が外国籍

 4月に群馬県総合教育センター(伊勢崎市)内に開校する夜間中学「県立みらい共創中」について、県教委は28日、現在の入学希望者は約30人で8割程度が外国籍だと明らかにした。学習をサポートするため、複数言語の母語支援員を配置する計画。開校式と入学式は4月11日を予定している。

 県教委によると、新年度入学者は1~3の全学年で募集しており、定員は各35人。授業は対面を基本としつつオンラインを併用した学習環境を整備し、仕事などで教室に来られなかった場合に1人1台端末を使って参加できるようにする。

 母語支援員の対応言語はポルトガル語、スペイン語、英語、中国語などを検討中。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを置き、心理面の支援にも気を配る。

 この他、必要に応じて日本語指導や習熟度別の少人数指導、企業と連携したキャリア教育などを提供することも計画している。

 28日の県議会一般質問で、平田郁美教育長は斉藤優氏(自民)の質問に「入学希望者は国籍や年齢、学習経験などさまざまで、多様な背景を持っている。一人一人に寄り添った支援が必要」と説明。「伊勢崎市とも連携し、一人一人の生徒が願いや思いを自分の力で実現できるよう、きめ細かな支援体制を整えたい」と答弁した。

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