「決まりだから」街頭募金で警察に手数料取られ困惑 福井の民間団体、能登半島地震の義援金で

 民間団体が公道で活動する際に必要な使用許可申請を巡り、公益性の高い街頭募金でも手数料を徴収されることに福井県内の団体から疑問の声が上がっている。1月の能登半島地震を受け、福井市内で募金活動をした団体の関係者は「決まりと言われ(手数料を)納めたが、納得はいかない」と困惑している。

 ガールスカウト福井地区連絡協議会は1月14日、JR福井駅周辺で能登半島地震の義援金を募った。児童生徒ら100人余りが参加し、約37万円の浄財が集まった。事前に警察へ許可申請したが手数料が免除されず、団体の運営費から捻出して納付したという。

 同協議会の飯田幸惠会長は「公的に認められている団体にもかかわらず『決まりだから』と取り合ってもらえずショックだった。子どもたちの善意の活動を制限するもので、もう少し理解してもらいたい」と訴える。

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