ガザ、栄養失調6人死亡 子ども妊婦に拡大の恐れ

28日、パレスチナ自治区ガザ中部デールバラハで、イスラエル軍の攻撃により破壊された市街地にたたずむ子どもら(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザの保健当局は28日、脱水症状と栄養失調により、ガザ北部の2病院で子ども計6人が死亡したと発表した。27日も幼児2人が同様に死亡していた。保健当局は子どもや妊婦に飢餓が拡大し、数千人が死亡する恐れがあるとして緊急支援を求めている。

 今回死亡した6人は北部ベイトラヒヤのカマルアドワン病院の4人と、ガザ市のシファ病院の2人。イスラム組織ハマス掃討を目指すイスラエルによる封鎖の影響で、ガザでは水や食料が極度に不足している。

 ガザ中部デールバラハで診療所を運営する人道団体は28日、過去3週間で診察した妊婦の21%が栄養失調だったと発表した。

27日、パレスチナ自治区ガザ中部デールバラハで搬送されるけが人ら(ゲッティ=共同)
パレスチナ自治区ガザ北部ベイトラヒヤで、イスラエル軍の攻撃により破壊された建物=1日(ゲッティ=共同)

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