富山県の観光クーポン、早くも6000万円 想定上回るペース

 能登半島地震の被害を受けた観光関連産業の支援に向け、富山県が配布する飲食店や土産店で使える電子クーポンの総額が、26日時点で約6千万円分に上っている。延べ約2万人がポイントを受け取り、県は「想定を大きく上回るペース」としている。

 28日の県議会本会議で、新田八朗知事が説明した。クーポンの配布は県独自の取り組みで、20日から対象の宿泊施設で始まった。3月15日までは1人1万円以上の利用で3千円分、政府の観光支援「北陸応援割」が始まる同16日以降は1人5千円以上の利用で千円分のポイントがもらえる。

 知事は「クーポンを配布しつつ、北陸応援割で北陸全体の需要喚起につながるよう準備を進める」と述べ、北陸応援割の期間延長については「必要に応じ国に要望したい」とした。

 クーポン配布は4月27日までだが、県は予算額に達し次第終了する。予算は北陸応援割の分と合わせて13億円を計上し、クーポン単独の予算額は公表していない。

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