横領疑いの自民・滋賀県連の前事務局長を書類送検 数千万円を県連口座などから流用か

滋賀県警本部

 自民党滋賀県連や県議団の口座から多額の現金を引き出し、私的流用したとして業務上横領の疑いで刑事告訴された県連前事務局長の男性(46)について、県警捜査2課が書類送検していたことが28日、捜査関係者などへの取材で分かった。26日付。

 関係者によると、前事務局長は2016~21年、事務局長として県連の預金口座11個で政治資金パーティー券の売上金などを預かっていたが、約4492万円を着服したとして22年11月に県連が告訴していた。県議団も同12月、約2400万円の私的流用についてそれぞれ告訴していた。

 県連によると、県議団の会派口座から不正に引き出した額を県連口座から穴埋めするなどしていたという。

 県連は京都新聞社の取材に対し、「捜査機関に任せているので一切コメントできない」と回答した。

 前事務局長は2021年2月、マッチングアプリで知り合った当時18歳の女性に性的暴行を加えたとして京都府警に逮捕され、23年2月、京都地裁で懲役4年の判決を受けた。控訴審の大阪高裁は一審を破棄した上で懲役3年の実刑とし、確定した。

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