ホーナー代表の続投が決定。レッドブル社、調査の結果、不適切行為に関する苦情を却下

 レッドブル社は、従業員に対して不適切な行為をした疑いについて、レッドブル・レーシングF1チーム代表クリスチャン・ホーナーの調査を行った結果、ホーナーの行為に対する苦情を却下すると2月28日に発表した。これによりホーナーは現在のチーム代表およびCEOのポジションにとどまることになる。

 ホーナーが女性従業員に対して不適切な行為をしたとの申し立てを受けたレッドブル社は、調査を開始し、ホーナーは2月9日には外部弁護士から8時間にわたる聴取を受けた。ホーナーは一貫して不適切な行為について否定している。

 レッドブル社が調査結果を公表しないまま、レッドブル・レーシングの新車発表会とF1プレシーズンテストが行われ、ホーナーは通常どおりチーム代表の職務を果たし、現地で指揮を執っていた。

2024年F1バーレーンテスト レッドブルF1チーム代表クリスチャン・ホーナーとマックス・フェルスタッペン

 2026年からのエンジンパートナーのフォードは、結論が遅いことへの不満を示す手紙をレッドブル社に送り、F1は問題の早期解決を促す声明を発表していた。

 2024年F1開幕戦バーレーンGPのプラクティスがスタートする前日、レッドブル社は調査による結論を発表、ホーナーへの申し立てを却下することを明らかにした。疑われた不適切な行為が具体的にどのようなものであったのかは、完全に伏せられている。

「ホーナー氏に対する申し立てに関する独立した調査が完了し、レッドブルは苦情が却下されたことを確認する」とレッドブル社の声明には記されている。

「申立人には控訴を行う権利がある。レッドブルはこの調査が公正、厳格、公平であったと確認している」

「調査報告書は機密であり、調査に協力した当事者および第三者の個人情報が含まれているため、すべての関係者を尊重し、我々はこれ以上のコメントは差し控える」

「レッドブルは、最高の職場基準を達成するため、今後も努力していく」

 ホーナーはレッドブルチームがF1に初参戦した2005年からチーム代表を務め、この19年で7回のドライバーズタイトルと6回のコンストラクターズタイトル獲得のために貢献してきた。

2024年F1バーレーンテスト レッドブルF1代表 クリスチャン・ホーナー

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