ロッテ・岡大海、熾烈な外野のレギュラー争いを勝ち抜くため「走攻守全てアピールしないと」

ロッテの岡大海は、スタメン、代打、代走、守備固めを高いレベルでこなすことができ、チームに欠かせない存在だ。昨季は外野手の故障者が続出する中、7本塁打、33打点、90安打、37四球はいずれもシーズン自己最高の成績で、特にオールスター明けは、打率.320(150-48)、3本塁打、14打点、15四球、5盗塁と、存在感の高さを示す1年になった。

昨年シーズン終了後にZOZOマリンスタジアムで行われた秋季練習では、「走攻守共にレベルアップしていきたいと思いますし、その中でも特に打撃を力を入れてやっていきたいなと思います」とオフは打撃練習に力を入れていくと話していた。

「(オフの自主トレでは)バッティングフォームを見直して、スイングスピードを早くするためにどうしたらいいかというのを取り組んできました。ゴロを打たないように、ライナーの打球を増やせるように意識して取り組んできました」と、言葉通り打撃に重点を置きトレーニングを行ってきた。

ここ数年、長打、出塁率にこだわっているが、今季も「出塁率にこだわっていきたいと思いますし、長打も打たないといけない。両方こだわっていきたいなと思います」と変わらない。

打撃フォームに関しても、昨年は「朝自分で打ってみて今日はこっちのほうがいいのかなという感じで、その日その日でチョイスしながらやっているつもりです」と、足を上げて打つか、足を上げずに打つかは試合前練習で確認して試合に挑んでいたが、今季も「その日その日の体の状態もありますし、引き出しを持ってやっていきたいと思います」と、その日の状態に合わせて使い分けていく考え。

2月23日の楽天との練習試合で、渡辺翔太から左中間スタンドに本塁打を放ったが、足を上げずに打ち、直近の試合では足を上げずに打っていることが多い。

◆ 熾烈な外野のポジション争い

ロッテの外野陣は絶対的なレギュラーはいないが、荻野貴司、藤原恭大、角中勝也、石川慎吾、髙部瑛斗、愛斗、山口航輝、和田康士朗、さらに内野手登録の平沢大河と、ライバルが多く、激戦区のポジションだ。

この熾烈な競争に勝ち抜くため、岡は「僕自身、走攻守全てアピールしないといけない」と力強く話し、「他の選手どうこうというよりは、しっかり自分が結果を残さないというだけに集中してやっていきたい」と、とにかく自分の結果のみにこだわっていく。その中で、岡はここまで対外試合、10試合に出場して打率.261(23-6)、1本塁打、3打点、現在2試合連続安打中だ。

最後にマリーンズファンにどんなところを魅せていきたいか訊くと、「全てだとおもいます。プレー姿もそうですし、結果もしっかり残さないといけないと思います」と誓った。

取材・文=岩下雄太

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