田中圭「春田をやってきて良かった」 『おっさんずラブ』ファミリーがクランクアップ!

ドラマ『おっさんずラブ‐リターンズ‐』のクランクアップの様子(C)テレビ朝日

田中圭が主演を務めるドラマ『おっさんずラブ‐リターンズ‐』(テレビ朝日系)最終回の放送があす3月1日に迫るなか、田中、吉田鋼太郎林遣都井浦新三浦翔平がクランクアップ。彼らからコメントが到着した。

吉田鋼太郎がクランクアップを迎え、いざ撮影を終えた感想を語り始めようとした瞬間、「部長ぉ~!」と花束を抱えた田中圭が登場。すると吉田は「あー! 隠れてたな(笑)」とニコニコで、2人はガッツリとハグを交わす。そして記念写真の撮影では、田中、吉田、林の3人が勢ぞろいし、吉田は「遣都が戻ってきて本当に良かった。やっぱりこの3人だな!」としみじみ語った。

また、林遣都のクランクアップでは、田中が「牧ぃ~! 遣都、お疲れ!」と花束を渡してハグ。林は、涙をこらえるように言葉に詰まりながらも、「『おっさんずラブ』に対する想いや、皆さんに対する想いが強すぎて、いつまででも話せるんですけど…」と、作品への愛をたっぷり語り、「本当に絆が深くて、改めて自分にとって特別なチーム」「本当にこの作品に出会えて、キャスト・スタッフの皆さんに出会えて、そして牧凌太という役に出会えてよかったなと心から思っています」と感無量。

そして、林と同じシーンで撮影を終えたのが座長・田中圭。田中もまた林をぎゅーっと抱きしめ、「ご褒美みたいな毎日でした」とかみしめるように一言。最終話では「一生忘れないな」と思ったシーンがあるそうで、「心が通う瞬間が本当にいっぱいあった」「春田をやってきて良かったなと、心の底から思った」とチーム一丸となって駆け抜けた撮影期間に思いを馳せた。そして、「皆さん、本当にお疲れさまでした! めちゃくちゃ楽しかったです」と、深々とお辞儀をして感謝を伝えた。

クランクイン前、「すでに出来上がっているチームに入るのがプレッシャーだった」と語っていた新キャスト・井浦新三浦翔平もクランクアップを迎えた。撮影終了直後、涙を仕込むフリをしてみんなを笑わせた井浦には、春田&秋斗の2役で共演した田中から花束が贈られた。

「僕たちが入りやすいように現場を作って、受け止めていただいて本当にありがとうございました」と語り始めた井浦。「ひとりひとりに言いたいことがたくさんあるので、それはまたゆっくり…」と言いつつ、「でも圭くんにはちゃんと伝えたくて…」と、実は田中を心配していた時期もあったと告白。けれど『おっさんずラブ』の現場の中心にいる田中圭の姿を見てその想いは変わったと伝えると、田中圭の目にもうっすら涙が。

「圭くんが座長の『おっさんずラブ』に参加できて本当によかった! 俳優を超えて、田中圭くんの人間力にみんなが吸引されていることを実感しました。素晴らしい一座を作ってくださってありがとうございました」と、真摯に語る姿が印象的だった。

そんな井浦は、三浦のクランクアップ現場に駆けつけ、花束を手に猛ダッシュからのジャンピングハグ。クランクイン時のサプライズと同じ「和泉からの優しさ」に、ついつい少年のようにはにかんだ三浦は、「最初は少なからず緊張していたんですが…」と言いつつも、「圭くんしかり、鋼太郎さんしかり、遣都しかり…自分にないものをいっぱいもっている方ばかりなので、それをたくさん吸収させていただきました」とコメント。

ヒロイン・吉田は最後に「ぜひまた『おっさんずラブ‐リターンズ‐リターンズ』でお会いしたいと思います。なにも決まっておりませんが(笑)、『やって!』というお声をいただけるとうれしいです」と続編への期待も語り、田中をはじめキャストたちも「やりましょう!」と力強く応じる一幕があった。

家族になるって一体どういうこと? そもそも“幸せ”って何だろう? 笑って、泣いて、悶えながら、おっさんたちが“愛のカタチ”を模索してきた本作は、いよいよあす最終回。それぞれがたどり着く愛の結末、アラフォーはるたんが見つけた“家族のカタチ”、そして幸せとは? 最後の最後まで、笑いと涙たっぷり、愛すべきおっさんたちの物語が、とうとう完結する。

また、2018年の『おっさんずラブ』では緊急重版を重ねて15万部を突破したドラマ公式ブックが、『おっさんずラブ‐リターンズ‐』でも発売決定。今作では、オールカラー96ページに巻末グラビア8ページが追加されパワーアップ。春田、牧、武蔵の撮り下ろしグラビア&インタビューやさまざまな企画で、前人未踏の究極の愛を描いたドラマを掘り下げる。初回発売分の特典企画も進行中だ。文藝春秋より4月25日発売予定。

ドラマ『おっさんずラブ‐リターンズ‐』最終回は、テレビ朝日系にて3月1日23時15分放送。

キャストのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

田中圭(春田創一役)

――クランクアップを迎えた今のお気持ちは?

すごく楽しくて緊張感もある、ご褒美みたいな毎日でした。『おっさんずラブ』という作品で、このキャスト・スタッフで過ごす毎日は、楽しくて刺激的で緊張感もあって、毎回チャレンジャーのつもりで撮影に臨んでいました。とんでもなく疲れる時もありますが、現場に来るとみんなに癒やされるという不思議な体験をしていました。応援してくださる視聴者の方がたくさんいることがわかっていたからこそ、キャスト・スタッフみんなで走り切れたのではないかと思います。

――5年ぶりにレギュラーキャストの皆さんが集まりましたが、いかがでしたか?

信頼関係みたいなものがすでにありましたし、改めて「好きだな」と思うキャストの皆さんでした。鋼太郎さんとは何度もご一緒して、今回は遣都くんも戻ってきてくれて、新さんと翔平くんも参加してくれて…心が通う瞬間が本当にいっぱいあったなと思います。それを支えてくれたのはスタッフの皆さんのおかげです。自分も含め、キャストみんながこれだけ自由に暴れ回れるのは、間違いなく支えてくれるスタッフの皆さんがいるからで、僕自身このチームと長い付き合いだというのもありますが、改めてすごく信頼できるスタッフの皆さんだなと思いました。先日、脚本家の徳尾浩司さんと対談したのですが、「僕たちが台本どおりにやらないのがイヤじゃないですか?」と聞いたら、「皆さんを信頼していますし、脚本に上乗せしてやってくれているのが助かっています。どんどんやってください」とおっしゃっていただいたのもうれしかったです。そして、タイプの違う3人の監督が、毎回僕たちをおいしく料理してくださったので、オンエアを見るのが本当に楽しみな3カ月でした。

――印象に残っているシーンはありますか?

最終回の最後に、みんなが春田に“ぶつけてくれた”ところです。「一生忘れないな」というくらい春田をやってきて良かったなと、心の底から思った瞬間でした。

――最終回を楽しみにしている視聴者の皆さまにメッセージをお願いします。

『おっさんずラブ』の世界を愛してくれている皆さん、シンプルに楽しんでくれている方々、最終回は『おっさんずラブ』らしいラストになっています。8話までいろいろありましたが、残り1話、安心して楽しんでいただければいいな、と思います。

吉田鋼太郎(黒澤武蔵役)

――クランクアップを迎えた今のお気持ちは?

やりきった! すごい充足感と言いますか、心地よい虚脱感と言いますか、いい疲労感で、美味しいお酒が飲めるなという気持ちです。始まるまでは、不安やドキドキ感、「みんな面白がってくれるのかな?」「僕らはどういう風にやればいいのかな?」という気持ちが大きかったんですが、入ってみたら素晴らしい監督たちのディレクションがあって、気付いたらみんながなりふり構わず、テンション高く、かつ繊細な芝居を繰り広げて、とても面白いものになっていったんです。その過程を見ていると、スタッフ・キャストを含めて、このメンバーは本当にスゴイなと。貴島プロデューサーの慧眼をはじめ、素晴らしいスタッフ・キャストとともにさらにパワーアップした『おっさんずラブ‐リターンズ‐』に出演させていただけて、本当に幸せでした。

――5年ぶりにレギュラーキャストの皆さんが集まりましたが、いかがでしたか?

やっぱり遣都が帰ってきて、あの頃の空気に一瞬で戻れたのが大きいですね。たぶん遣都はブランクがあったので、緊張もしただろうし、不安もあったと思うんですが、テンションは高かったですね。だから、春田をやっている田中圭の“受け芝居”と、そんな春田の心をグッとつかんで、グイグイ迫っていく林遣都演じる牧凌太の関係性が、前作よりもさらに明確でパワーアップしていたと思います。僕はそこに入り込んでいく役だったので、とってもエキサイティングでした。そして圭と遣都と3人が揃って「やっぱりコレだな!」という感じでした。遣都、ありがとう。バトル、楽しかったです。 圭に関しては、もう天才ですから! オンエアを見るたびに、「絶対に圭がいないと成立しないな」と、毎回思うんです。いくら井浦新や俺が何をやろうと、圭が受けないと絶対に成立しないんですよね。それが改めてわかったドラマなので、田中圭くんに心から感謝しています。

――新キャストの井浦さん、三浦さんとの共演はいかがでしたか?

もともと映画などで井浦さんのお芝居を拝見していて、「なんて素敵な俳優さんなんだろう」と思っていたんです。本当にいろんな役になれる人だし、とっても懐が大きくて、でもちょっと狂気もはらんでいて…今回ご一緒できると聞いて、夢のようでした。ご一緒して改めて素晴らしい俳優さんだなと実感しました。翔平は一見クールで、何を考えているのか捉えづらい雰囲気があるんです。でも、温泉旅館でそれぞれが思いを語るシーンで、翔平が涙を流して芝居をしたんですが、テストからテイク1、テイク2、テイク3って、もう必ずボロボロ涙を流していて。その時に、僕らが想像している以上に熱い心、魂をもっている俳優なんだなと思ったのを覚えています。

――最終回を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

あっと驚く最終回となっております。これはおそらく本当に今年一番の驚きになるのではないかと! 皆さんにもぜひ、あっと驚いていただきたいですし、幸せな気持ちになっていただけたらと思います。そして、次に乞うご期待! というところで。ぜひまた『おっさんずラブ‐リターンズ‐リターンズ』でお会いしたいと思います。とは言え、なにも決まっておりませんが(笑)、また「やって欲しい!」というお声をいただけるとうれしいです。

林遣都(牧凌太役)

――クランクアップを迎えた今のお気持ちは?

僕は5年ぶりにこのチームに参加させていただいたのですが、改めて「本当にすごい現場だなぁ」と日々感じていました。楽しいのはもちろんなんですが、大変なシーンや難しいシーン、徳尾さんが書いてくださった脚本をどこまで再現できるんだろうと思うシーンの時も、本番に臨むうえでの怖さがなくて。緊張感はあるんですが、このチームなら本番が始まったらどんなシーンでも何かを超えられるような気がしていました。スタッフの皆さんに見守られながら、カメラの前で圭くんとお芝居しているときが一番自分らしく、“今の自分”を最大限に出せているなと感じましたし、そういう瞬間を共有できて、刺激的で幸せな毎日でした。本当に絆が深くて、改めて自分にとって特別なチームだなと思いましたし、僕の俳優人生においても、自分自身の人生においても、この作品は数えきれないくらいたくさん大切なものを与えてくれたので、本当に感謝していますし、『おっさんずラブ』、そして牧凌太という役に出会えてよかったと心から思っています。

――5年ぶりにレギュラーキャストの皆さんが集まりましたが、いかがでしたか?

本当に大好きな人たちばかりなので、楽しみでしかなかったんですけど、クランクインしてわりと序盤に、「及第点ではダメだ」という空気が流れていることに気付きました。俳優部もスタッフの皆さんも、本当にすごい人たちばかりで、常にどのシーンもハードルが高いんですが、みんながより良いシーンになるように、深みのあるシーンになるようにって考えている空気が常に流れているからこそ、自分も置いてかれないように、必死に食らいつかなきゃいけないなという思いになって、最後までとにかく必死でした。特に圭くんと鋼太郎さんと一緒のシーンが多かったんですが、5年ぶりにこうやって色濃くご一緒させていただいて、本当に自分にないものを山ほど持っていらっしゃる先輩お2人から得るものがたくさんあったといいますか、改めて自分を成長させてくれる存在だなと、感じました。

――新キャストの井浦さん、三浦さんとの共演はいかがでしたか?

新さんは1話のオンエアを見た時、登場した瞬間に“和泉の人生”を背負っているように感じられて、やっぱりすごいなと思いました。絶対にそれって『おっさんずラブ』という作品になくてはならない要素で、和泉という人間を生きてきた説得力がすごいなと感じましたし、そこから全話通して、すごく引き込まれました。そしてコメディー部分や、圭くんとの職人技のようなコンビネーションに毎回感動させられていました。

翔平さんは、何度かご一緒させていただいている大好きな先輩で、とっても優しい方なんです。菊之助は言ってみたら前作の僕と近しいポジションの役どころだと思うんですが、目に嘘がないんですよね。『おっさんずラブ』という作品は、目が要といいますか、目のピュアさみたいなものが登場人物にすごく必要だと勝手に思っているんですが、翔平さんのお芝居や目を見ていると、すごく引き込まれるものがあって…一緒のシーンはあまりなかったんですが、オンエアを見て、さすがだなと思っていました。

――印象に残っているシーンや出来事はありますか?

やっぱりプロデューサーの貴島さんと瑠東監督の顔が浮かびます。貴島さんのプロデューサーとしてのスタンスといいますか、現場への向き合い方みたいなものが、常にこの作品に反映されていると思いますし、『おっさんずラブ』の作品の魅力の根源は常に貴島さんにあると思うんです。キャスト全員が、毎回必ずハマり役になっているのは、たぶん貴島さんが見ている俳優本人の魅力を、役や作品に乗せて、「最大限視聴者の皆さんに見てほしい」という思いで、この作品に向き合われているからだと思うんですよね。その姿勢がつくづく素敵だなと思いますし、今後も貴島さんの作品に関われたらいいなと思っています。

そして、この作品の空気感を1から作り上げているのは、瑠東監督の演出だと思います。みんながその時その時にいろいろなことを感じ合っているお芝居が常に繰り広げられているんですが、それを引き出してくれるのは間違いなく瑠東監督だな、と。さすが総監督です!

――最終回を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

本当に皆さんには感謝しかないです。今回また牧凌太という役ができたことは、『おっさんずラブ』を想い続けてくださった皆さまのおかげですし、僕自身においても、ここまで長くひとつの役を演じられることは、なかなかない経験だと思います。そして長く演じることによって、自分の中でもいろいろな気付きや、牧という役からもらえる僕自身に対する影響みたいなのもあって…。僕にとって本当に大きな、大切な役なので、牧を想ってくれている方々がいないと、再び演じられることはなかったと思います。見てくださっている皆さんのおかげで、牧という役をやり続けることができたので、本当に本当に、心から感謝しています。

井浦新(和泉幸役)

――クランクアップを迎えた今のお気持ちは?

こんなに体感時間が短く感じた現場はないくらい、本当にあっという間に終わってしまったことに驚いていますし、毎日が楽しくて、心が癒やされる現場でした。クランクイン前は、「部活みたいな現場だろう」と思っていたんですが、一歩足を踏み入れると、部活じゃなかったんです。外から見ていた印象だと、俳優部は部活のように、みんなそれぞれ呼吸が合って、手の内がわかってやっているんだろうと思っていたんです。だからこそ、新しく入っていく者としては、それをキャッチしなきゃとか、そこにどうやって入っていくか…と、いろんなことを考えていたんですが、実際は職人やアーティストたちの戦場というかライブ会場というか…。『おっさんずラブ』という作品を積み重ねてきたからこそ出来上がっている部分もあるけれど、まったく予定調和の中でやっていないんです。俳優部は芝居を更新しようと常にせめぎ合っていて、みんなすごく考えて、挑戦し続けている、戦いの場でもありました。

この作品の楽しさや面白さ、切なさというものは俳優たちだけでできるわけじゃなくて、それをちゃんと捉えて、切り取って、編集して一つの作品にするというスタッフの皆さんのおかげ。「今までのような『おっさんずラブ』を撮ろう」ではなく、本当にみんなが「まだ見たことのない『おっさんずラブ』を撮ろう」という目標に向かっている素晴らしいチームでした。ラブコメでもシリアスな作品でも撮影では同じようにエネルギーを使って、確実に削り取られるんですが、この作品では、現場に来てリカバリーされるというすごく不思議な体験をさせていただきました。いつも俳優の愛と狂気を余すところなく撮って作品にしてくださったスタッフの皆さんに感謝しています。

――キャストの皆さんとご一緒してみていかがでしたか?

僕は圭くんが20代の初め頃に一度ご一緒したんですが、その時は、器用でなんでもできる若手という印象だったんです。それから何回か一緒になった時、ご本人はそんなことないかもしれないんですが、実は僕が勝手に少し心配していた時期があったんです。でも今回、春田と秋斗という2役で共演したら、この現場の中心にいる彼は、どこを切り取っても、いつも楽しそうなんです。その姿を見た時に、圭くんがこの作品を本当に大切にしていることが伝わってきました。ここで呼吸している圭くんはとても生き生きとしている。圭くん自身がさらにアップデートした春田に挑戦しているのをすごく感じましたし、座長としての居方も本当に素敵で…。俳優を超えて、田中圭くんの人間力にみんなが吸引されているんだなというのを、このチームに入って実感させられました。本当に素晴らしい一座を作ってくださってありがとうございました。

鋼太郎さんは、いち『おっさんずラブ』ファンとして、ガッツリご一緒させていただきたいと思っていた先輩でした。鋼太郎さんの背中を見ていると、「自分ももっとやらなきゃ!」って励まされるんです。キャリアがあるから引き出しも多いだろうなんて、そんな簡単なことではなくて、本当に1シーン1シーン、いつも“何ができるのか”と挑戦している姿に、刺激というよりも勇気をいただきました。同時に「諦めるなよ」と、突きつけられているようにも感じました。鋼太郎さんと長い時間一緒に過ごさせてもらえて、学ばせてもらったこと、得たものはすごく大きいです。

そして、遣都くんはすごく好きな俳優さんなんです。仲良くなりたいという僕の気持ちが空回りしたところもあるんですが(笑)、もちろん遣都くんには遣都くんのリズムやペースというものがあって。それがわかった時に、遣都くんが言葉にしなくてもすごく心を寄せてくれていることや、気にかけてくれていることがすごく明確にわかったんです。心を通わせ合えたことをキャッチできたので、今後の俳優・林遣都との付き合い方のコツを手に入れられた気がしていて、とても感謝しています。

――多くのシーンでご一緒された三浦翔平さんに掛ける言葉は?

あんまり仲良くないので、ちょっとよくわからない俳優さんですね、またどっかで会えたらいいかな、くらいです。――というのは冗談で(笑)。今回、僕と翔平くんは2人にしか楽しめない時間を過ごしました。大河ドラマでは親子役だったこともあり、あっちでは親子、こっちでは恋愛関係があったりして…。視聴者の方々も混乱すると思うんですが、一番バグッていたのは僕たちなんです(笑)。撮影期間はお互い大変な時期だったと思うので、それを一緒に乗り越えてクランクアップを迎えられたことが本当にうれしいです。彼にはいっぱい迷惑も…いや迷惑はかけてないな(笑)。でもありがたいという気持ちがすごく大きいです。

三浦翔平(六道菊之助役)

――クランクアップを迎えた今のお気持ちは?

正直、まだ終わった実感はないんですが…振り返ると、本当に楽しい現場でした。圭くんをはじめ、遣都と鋼太郎さんが3人で初代『おっさんずラブ』から作り上げてきた関係性が、この『おっさんずラブ‐リターンズ‐』まで繋がっている、そんなすでに出来上がったチームに入る時は結構大変だったんですが、いざ終わってみれば、非常に楽しいチームに入らせてもらったなという気持ちです。最初は少なからず緊張していたんですが、圭くんをはじめ、皆さんが温かく受け入れてくださったおかげで、本当に楽しい現場になりました。

――キャストの皆さんとご一緒してみていかがでしたか?

皆さん本当に上手な方たちばかりですので、改めてお芝居の楽しさを感じたり、たくさん勉強することができました。圭くんしかり、鋼太郎さんしかり、遣都しかり…自分にないものをいっぱいもっている方ばかりなので、それをたくさん吸収させていただいたなと思います。

――多くのシーンでご一緒された井浦新さんに掛ける言葉は?

非常にナチュラルで自然体な2人の空気感が、菊と和泉の良さにも繋がったのかなと感じています。井浦さんが菊の切ない部分をより一層掘り下げてくださったので、とても感謝しています。

――印象に残っているシーンや出来事はありますか?

シーンで言えば、やっぱり5話の温泉での乱闘が非常に面白かったです。エネルギーとエネルギーがぶつかり合うところだったので、やっぱり印象的ですね。ほかにも毎シーン毎シーン、コメディーの部分と心が温かくなるエピソードなど、いろんな要素がある中、菊は前半わりと謎めいていたのですが、後半に進むにつれて、鋼太郎さんとのお芝居が多くなっていったんです。間や表情、セリフの発し方など、非常に勉強になりましたし、鋼太郎さんのおかげで、今回非常にレベルアップできたなと思います。

――最終回を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

初代『おっさんずラブ』から応援してくださっている人たちがたくさんいる作品なので、その方たちからしたら新参者だと思われているかもしれないのですが…良い新しい風になれたのかなと思っておりますので、どうか温かい目で最終回を見ていただければと思います。とても心が温まるラストになっていますので、最後まで応援よろしくお願いします!

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