新潟上越市の「通年観光計画」巡る住民監査請求を棄却 上越市監査委員「不公正な業者選定は認められず」

上越市役所

 新潟県の上越市監査委員は2月28日までに、市の通年観光計画の策定支援をする事業者選定が不公正だったとして委託費用支出の差し止めを求めた市民の住民監査請求を棄却した。

新潟上越市の「通年観光計画」巡り住民監査請求 策定の支援業者は「初めから決まっていたのではないか」、選定過程の公平性を疑問視

 請求書は、公募型プロポーザル方式で事業者を選定する過程で不公正な審査があったと指摘。監査結果はプロポーザルは合理性を欠いておらず、請求人の主張に理由がないとした。

 これに関連して、上越市は2月27日に市のホームページと市役所の掲示板で住民監査請求の結果を公表した際、資料の一部に請求人の氏名と住所を記載し、個人情報が漏洩(ろうえい)するミスがあったと28日に発表した。4、5時間不特定多数の人が見られる状態にあり、上越市広報対話課職員が発見し、監査委員事務局が修正した。坂井晃・監査委員事務局長が市民の自宅を訪ね謝罪した。

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