ゼレンスキー氏、バルカンに支援求める 「兵器共同生産に関心」

Fatos Bytyci

[ティラナ 28日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は28日、アルバニアの首都ティラナで開催されたバルカン諸国の首脳会議に出席し、ウクライナ和平ビジョンに対する各国からの支援を求めるとともに、兵器共同生産を視野に入れたフォーラムの開催を提案した。

冒頭発言で、アルバニア、ブルガリア、セルビア、北マケドニア、コソボ、ボスニア、モンテネグロ、クロアチア、モルドバ、ルーマニアの代表団に「あなた方や全てのパートナーとの共同生産に関心がある」と語りかけた。

「ウクライナには約500の防衛関連企業が事業を展開しており、それぞれ増強しているが、(ロシア大統領の)プーチンに勝つには十分ではない。弾薬の供給に問題があり、それが戦場の状況に影響を及ぼしている」と述べた。

その上で、兵器協力を促進するためウクライナ・バルカン半島諸国防衛フォーラムを開催することを提案した。

アルバニア、ブルガリア、北マケドニア、モンテネグロ、ルーマニアはNATO加盟国で、西側の対ロシア制裁に参加し、ウクライナに兵器や装備を送っている。バルカン半島諸国の一部、特にセルビアとクロアチアには重要な兵器産業がある。

首脳会議で10カ国が署名した共同宣言によると、各国首脳は今春スイスで開催されるウクライナ主導の和平サミットに参加し、ゼレンスキー氏のビジョンについて話し合う用意があるという。

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