劇場長編アニメ『クラメルカガリ』『クラユカバ』本ビジュアル&予告解禁

映画『クラメルカガリ』『クラユカバ』メインビジュアル(C)塚原重義/クラガリ映畫協會

塚原重義監督のアニメ映画『クラメルカガリ』『クラユカバ』より、メインビジュアルと本予告が解禁された。

2023年ファンタジア国際映画祭長編アニメーション部門の観客賞・金賞を受賞した塚原重義が原作・脚本・監督を務める長編アニメーション映画『クラユカバ』。構想から10年、国際的な映画祭で高い評価を集め、堂々の日本凱旋劇場公開が決定した。また、今回新たに、シナリオ原案に成田良悟を迎えた長編アニメーション映画最新作『クラメルカガリ』が発表され、2作品同時公開される。

解禁された『クラメルカガリ』のビジュアルでは、右手に地図を、左手にはランプを持って、今にも新しい道を探しに行かんとする地図屋の少女・カガリ(佐倉綾音)の溌剌(はつらつ)とした様子が描かれている。その背景にはそびえたつ本棚や夕暮れに染まる市場などが見てとれ、カガリの冒険が多様な場所へ及ぶことを予感させる。

カガリの背後からは、幼馴染で同業仲間の少年・ユウヤ(榊原優希)が、険しい表情で視線を送る。さらに、先日解禁されたばかりの新キャラクター・伊勢屋(大塚剛央)、栄和島(細谷佳正)、シイナ(森なな子)、飴屋(悠木碧)も、カガリを取り囲むように描かれている。この町・箱庭でどんな群像劇が待ち構えているのか、より一層本編に期待が高まる1枚となった。

一方、『クラユカバ』のビジュアルは、こちらに向かって手を伸ばさんとしている主人公・荘太郎(神田伯山)の姿が印象的なビジュアルとなっている。その手は我々を“クラガリ”に誘おうとしているのか、それとも事件解決の糸口を掴もうとしているのか。「あなたもクラガリに曳かれている」というキャッチコピーの通り、“暗がり”の奥底へ落ちていくような1枚だ。塚原監督の真骨頂であるレトロ世界観と装甲列車・ソコレなどのガジェット類も細部まで描きこまれており、じっくりと細部まで楽しみがいのあるビジュアルになっている。

また、『クラメルカガリ』の本予告は、オーイシマサヨシが高らかに歌い上げる主題歌「僕らの箱庭」の快活なメロディにのせて、雑多で愉快な箱庭の日常が垣間見えるコミカルな仕上がり。続々と登場するカガリを取り巻く個性豊かなキャラクターにも興味が尽きない中、町で起きる爆発や地下から飛び出す謎の重機が出現して物語が進展。箱庭で起きるてんやわんやの大事件の結末が気になる映像だ。

そんな町で暮らしながらも、地図を描くカガリの純粋で実直な可愛らしさを多分に味わいつつも、幼馴染のユウヤから告げられる「俺と一緒に来ないか?」という言葉。その思いにカガリはどう答えたのか。奇々怪々な箱庭という町で、カガリがユウヤとともに過ごす青春の一幕は見逃せない。

クラユカバ』の本予告は、集団失踪事件の手がかりを追ってクラガリへと向かう荘太郎の姿から始まる。そこで出会ったのは、「鬼」の1文字が刻まれた装甲列車・ソコレに搭乗する部隊、タンネ率いる「鬼の四六三」の面々。チャラン・ポ・ランタンの「内緒の唄」に合わせて、荘太郎が“クラガリ”を牛耳るギャング福面党と爆破入り乱れる大抗争に巻き込まれていく様子がテンポよく描かれる。

塚原監督らしいウノハナやツチブタと呼ばれる重機類からも目が離せないが、その最中で、少しずつ真実に近づいていく荘太郎が告げる「そろそろ種を明かすか!?」というセリフ。荘太郎が事件解決の芯を掴まんとする瞬間で予告は終わる。その結末は劇場にてご確認いただきたい。

また、現在『クラメルカガリ』『クラユカバ』のムビチケカードが発売中だ。詳細は公式サイトもしくはメイジャー通販サイトで確認できる。

アニメ映画『クラメルカガリ』『クラユカバ』は、4月12日より全国公開。

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