ヘンリー英王子の個人警護巡る訴え棄却、政府決定に「違法性なし」

Michael Holden

[ロンドン 28日 ロイター] - 英高等法院は28日、王室を離脱したヘンリー王子が英国滞在中に警察から個人的な警護を受けないとした政府の決定に違法性はないとの判断を下し、王子の申し立てを退けた。

王子側は控訴する意向を示した。

チャールズ国王の次男であるヘンリー王子は現在、妻メーガン妃と米カリフォルニア州で暮らしている。内務省が2020年2月、王子が英滞在中の個人的な警護を停止すると決定したことを受け、政府を相手に訴訟を起こした。

王子側は裁判で、当局による警護を停止する決定は違法で不公正などと主張していた。

一方で政府側は、警護を管轄する王室・公人警護執行委員会(RAVEC)はヘンリー王子の警備をしないと決めたわけではなく、これまでと同水準の警備を受けるべきではないと判断したと説明していた。

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