いわき湯本高遠野校舎でお別れ会 福島県いわき市 今年度で利用終了

遠野校舎の伝統を後世に伝えていくと誓う生徒

 統合に伴い、今年度で校舎の利用を終える福島県いわき市のいわき湯本高遠野校舎で28日、お別れ会が開かれた。在校生や関係者約70人が慣れ親しんだ校舎に別れを告げた。

 阿部学校長があいさつし、在校生の大隅輝弥さん(3年)と佐竹智徳さん(同)が「ここで過ごした時間は心の中に残り続ける」と別れの言葉を述べた。遠野和紙継承活動を本校舎で引き継ぐため、遠野和紙の原料コウゾの皮などが3年生から本校舎の2年生に手渡された。

 同校は1948(昭和23)年、磐城農高上遠野分校として開校。1963年に遠野高になり、1984年に現在の校舎が完成した。2022(令和4)年にいわき湯本高となり、今年度は遠野校舎で3年生30人が学んだ。3月1日に最後の卒業式が行われる。

© 株式会社福島民報社