「コンベンションホール型」案中心 JR福島駅東口の再開発ビル公共棟 検討会で市長

 福島市のJR福島駅東口に建設される再開発ビルの規模縮小を巡り、市はコンベンション施設(交流・集客拠点)を整備する公共棟について、劇場型ではなく、コンベンションホール型の案を中心に検討を進める。早期の設計開始を目指し、5月までに機能などを固めて概要を市議会に示す方針。

 28日、有識者や市民から意見を聞く2回目の「福島駅周辺まちづくり検討会」をコラッセふくしまで開き木幡浩市長が示した。今月2日、商業施設やホテル、オフィスなどが入る複合棟(12階建て)を分棟化、小規模化する方針を発表していた。市の施設を備える公共棟については、コンサートや演劇に適した劇場型(約千席)、舞台がなく大規模イベントにも使えるコンベンションホール型(約1500平方メートル)の2案を示していた。

 検討会では「市内に劇場ホールはあるが、コンベンション施設は少ない」「企業の資金力も落ちている中、多目的に使える方が良いのではないか」とコンベンションホール型を推す声が多かった。

 8日の第1回検討会でも同様の声が多く、木幡市長が案の絞り込みを決めた。木幡市長は報道陣の取材に「これからも議論を続ける。検討会を踏まえてこの(コンベンションホール型の)案に絞り、深い議論に入らなければならない」と話した。

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