春の息吹を感じながら満喫したい「ガーデニングの醍醐味」
三寒四温で少しずつ春の気配を感じるようになる3月。
待ってましたとばかりに、木々や草花が一斉に芽吹く季節がやってきました。
今回は3月にやっておきたい草花とバラのお手入れを紹介します。3月に咲く花も、参考価格とともに見ていきましょう。
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【3月の草花】お手入れポイント
春花壇の準備をする
いよいよガーデニングシーズン本番を控え、花壇の土壌改良や植える花選びに忙しくなります。新たに植物を植える場所をよく耕し、根が伸びやすくなるようにフカフカの状態にしておきましょう。
園芸店の店先にはつぎつぎと春の花が並びだすので、お気に入りを見つけて苗の準備も万端に。ダリアやグラジオラスなどの春植え球根植物もそろそろ植え付け時期です。
芽出しの肥料を与える
3月は樹木や宿根草が芽を出し始める時期。新芽や根の生長を促すために、初旬~中旬に即効性の化学肥料や液体肥料を与えると効果的です。
化学肥料は根元にまき、液肥は2週間に1回程度与えるとよいでしょう。
花ガラ摘みをする
冬から咲き続けてきた一年草や球根植物は、気温が高くなるにつれ花の寿命が短くなります。咲いたと思ったらすぐにしぼんでしまうこともあるため、こまめに花ガラを摘んであげましょう。
寒さで傷んだり枯れたりした葉があれば、早めに切り取って病害虫を予防します。
不安定な気候に気をつける
寒さ対策で室内に取り込んでいた鉢植えを外に出したり、防寒対策していた植物の霜よけを取ったりして、天気がよく暖かい日にはタップリと光を当ててあげましょう。
ただしこの時期は急に冬に逆戻りすることもあり、気候が不安定です。急激な冷え込みで植物が弱ってしまわないように、天気予報をよくチェックしましょう。
【3月のバラ】お手入れポイント
芽かきをする
バラはそれぞれの節から新芽が出ます。すべて伸ばすと枝葉が多くなり、栄養が行き届かず花付きが悪くなります。そこでやっておきたいのが新芽を取る芽かき作業。
芽が伸びた状態を想像して、混み合ったり中心に向かって伸びたりしそうな芽を摘み取ります。基本は1つの枝の上から1~2芽、外側に向いているものを残しましょう。
水切れに気をつける
冬の間は基本的にストップしていた水やりも、新芽が伸びてくる3月からは必要になってきます。地植えは雨水に任せても大丈夫ですが、鉢植えは乾燥しやすいので土が乾いたらタップリと。
メリハリのある水やりでバラをたくましく育てましょう。
追肥する
最初に咲く花芽を育てるため、中旬~下旬にかけて追肥を1回施します。粒状の緩効性化成肥料を株元にまくとよいでしょう。
害虫対策をする
3月初旬は暦の上で「啓蟄」といい、冬眠中の虫が目覚めて活動し始める時期に当たります。いつまでも芽が出ず水の吸水も悪くなった株は、根を喰う「ネキリムシ」が土の中に潜んでいるかもしれません。
株元におがくずのような粉が積もっていたら、幹にカミキリムシの幼虫が入り込んでいます。どちらも放っておくとバラが枯れてしまうので、早めに薬剤を散布して駆除しましょう。
【春の始まり】3月に咲いている花・おすすめ5選
レンギョウ
黄金色の花が早春の風景にひときわ明るい輝きを放つレンギョウ。身近な野山に自生し、庭木としても古くから親しまれてきました。やや湿り気のある土壌で育てましょう。
※参考価格:800~1500円前後(4号ポット苗)
コブシ
コブシは白く大きな花が華やかな印象。日本や韓国が原産地で、春の訪れを知らせる花として暮らしに深い関わりを持つ花木です。背丈が高くなるので広いスペースに植えましょう。
※参考価格:800~1500円前後(4号ポット苗)
リナリア
細い茎を立ち上げ、10~30の小花を穂状にさかせるリナリア。金魚に似た独特の形が愛らしく、パステルカラーの彩りが春の風情を感じさせます。
※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)
ユキヤナギ
ユキヤナギは白い小花がしだれるように咲く落葉低木。雪が積もったように見えることから名付けられました。強健な性質で、公園の生垣にもよく使われています。
※参考価格:500~700円前後(3号ポット苗)
スノーフレーク
地中海沿岸の森林地帯や河川敷に自生するスノーフレーク。50センチほどの高さに伸び、先端に釣り鐘に似た花をぶら下げます。球根は植えっぱなしにしても大丈夫です。
※参考価格:100~200円前後(球根1球)
春の息吹を感じながらガーデニングを満喫
日照時間が長くなり、太陽の日差しにも力強さを感じる季節になってきました。日に日に新芽が伸びてくる植物を見ていると、家の中でじっとしていられなくなるでしょう。
暖かい日差しに誘われて、春のガーデニングを満喫してみませんか。