荒川豊蔵資料館 記念企画展「豊蔵の逸話いろいろ」5月12日まで開催中

茶道人.com編集部[著]

荒川豊蔵資料館(岐阜県可児市)では、記念企画展「豊蔵の逸話いろいろ」を5月12日まで開催中です。本展では、可児市の施設として10周年を迎える記念として、志野焼の再現に生涯を捧げた荒川豊蔵の逸話が残る作品の数々を紹介します。

荒川豊蔵は、美濃桃山陶の中でも特に志野の美しさに魅せられ、39歳から半世紀にわたって陶芸活動を行っていました。その中で集められた桃山期の陶片や、工芸品、自作品などが同館に納められています。展示作品には、豊蔵が可児で陶片を見つけるきっかけとなった、自身の代表作である「志野筍絵茶碗 銘 随縁」や、色絵陶器を大成した、野々村仁清に陶芸を学んだ尾形乾山による「吉野山絵四方皿」などがあります。

箱書や絵画の添え書などさまざまな形で残された逸話から、豊蔵の人柄などが伝わってきます。逸話や作品を通じて荒川豊蔵を知るきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

1月5日から5月12日まで。
荒川豊蔵資料館

© 株式会社VAインターナショナル