劇的な決勝弾を放り込んだキャブズのマックス・ストゥルース「僕はラッキーだったのさ」

2月28日(現地時間27日)のダラス・マーベリックス戦。クリーブランド・キャバリアーズのマックス・ストゥルースは、ドノバン・ミッチェル(31得点7リバウンド6アシスト)に次ぐチーム2位の21得点に4リバウンド4アシスト2ブロックの大活躍を見せた。

なかでも圧巻だったのは第4クォーター。試合時間残り5分6秒に7点ビハインドの場面でコートへ立つと、残り3分42秒から5本連続で長距離砲を炸裂。残り2.1秒でマブスに逆転を許すも、試合終了間際にハーフコート手前からロングショットを繰り出し、これが見事に決まってキャブズが121-119で劇的な勝利。

この試合で19得点9リバウンドを残したジャレット・アレンが「結局のところ、僕らにはマックス・ストゥルースのような男がいる。なんだって起こり得るのさ」と語れば、JB・ビッカースタッフHC(ヘッドコーチ)もストゥルースについてこう話していた。

「このグループに彼がいてくれて我々は幸運だ。毎晩、このチームにはステップアップして重要なプレーを決めてくれる選手がいるのだから」

昨夏の3チーム間トレードでマイアミ・ヒートからキャブズへ加入したストゥルースは、今シーズンにスターターの一角としてチーム6位の平均12.3得点に4.8リバウンド3.8アシストを残している。

試合終了後の会場インタビューで、27歳のウイングプレーヤーは驚異的なブザービーターについて『Bally Sports』へ「分からないな。ドノバンがいなかった。だから誰かがステップアップしなきゃいけなかったんだ。僕はラッキーだったのさ」と笑みを見せながら話していた。

『ESPN Stats & Info』によると、ストゥルースは直近25シーズンで試合最後の4分間に5本の長距離砲を放り込んだ4人目の選手になったという。

さらに、『Basketball Reference』によると、マブス戦でストゥルースが決めた59フィート(約18メートル)の劇的弾は、1979-80シーズンの3ポイントシュート導入後としては、2021年に当時ニューオーリンズ・ペリカンズのデボンテ・グラハム(現サンアントニオ・スパーズ)がオクラホマシティ・サンダー戦で放り込んだ61フィート(約18.6メートル)以来、2番目のロングレンジ・ブザービーターになった。

これには目の前でスーパーショットを許したルカ・ドンチッチも「あれはもう信じられないショットだった。僕がいけない。(ストゥルースに対して)もっと前進して守るべきだった」と悔やんでいた。

伏兵ストゥルースが魅せたスーパーショットは、今シーズンを象徴するハイライトプレーの1つになったことは間違いない。

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