鹿児島県伊佐市大口山野の萩原勝之さんが80歳になる22日の誕生日に、同市のトレーニングジムでベンチプレス80キロに挑戦した。日頃のトレーニングの成果を発揮して重いバーベルを持ち上げ、仲間から祝福を浴びた。
萩原さんは174センチ、78キロのがっちりとした体つき。健康づくりのため、68歳から同市大口上町のサザンパワージムに通い始めた。それまで筋トレとは無縁の生活だったが、ジムを経営する冨田洋二さん(64)に誘われてウエートトレーニングにも取り組むようになった。
20キロのバーの両側に重りを10キロずつ付けて40キロ程度から始めた。「少しずつ結果がついてくるのが面白い」。徐々に重いものを持ち上げられるようになり、スクワットやベンチプレス、デッドリフトの総重量を競う大会に出場。71歳時に最高で計325キロを挙げた。
腰や股関節を痛め、6年ほどウエートトレーニングから離れたが、「80歳の誕生日に、これまで成功したことのないベンチプレス80キロに挑戦してみては」と冨田さんから提案を受け、再びトレーニングを続けてきた。
80キロ成功を見届けたトレーニング仲間の山下明世さん(76)は「ジムに通っているみんなが萩原さんを目標にしている。理想の80代」。萩原さんは「目標達成できていい思い出になった。好きなゴルフとお酒を続けられるよう、運動を続けたい」と笑顔を見せた。