去年の出生数 過去最少の75万人 婚姻数も戦後最少に

去年生まれた赤ちゃんの数は、過去最少の75万人ほどとなり、初めて80万人を割ったおととしから、一段と少子化が進んだことが分かりました。

厚生労働省が2月27日に発表した人口動態統計の速報値によりますと、去年生まれた赤ちゃんの数は、過去最少の75万8631人で、初めて80万人を割った一昨年から5.1%減ったということです。

死亡数はこれまでで、最も多い169万人ほどで、出生数を引いた人口の自然減はおよそ83万人と、最大の減少幅となりました。

さらに、婚姻数も90年ぶりに50万組を割って戦後最少で、未婚化・晩婚化の傾向は変わらず、少子化は政府の想定を上回るペースで進んでいて、地域や社会経済活動の維持が課題となります。

政府は、2030年までを反転のラストチャンスとして「次元の異なる少子化対策」を掲げ、関連法案を今の国会で成立させる方針ですが、効果は見通せません。

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