小川晶新市長が初登庁「楽しみながら思い切り進む」 副市長2人交代へ 群馬・前橋市

前橋市役所に初登庁し、大勢の市民や支援者に迎えられる小川市長(中央)

 4日の群馬県前橋市長選で初当選した小川晶氏(41)が28日就任し、1892年の市制施行以来初めての女性市長として初登庁した。「皆さんと一緒にまちづくりを楽しみながら、思い切って進んでいきたい」と意気込みを語った。記者団の取材に対し、現在の副市長2人が交代予定であることも明らかにした。

 現在の副市長は総務省出身の大野誠司氏(44)と元市総務部長の中島実氏(67)で、任期は大野氏が2025年7月末、中島氏が27年3月末まで。

 小川市長は取材に対し、大野氏が7月に退任予定と説明。後任はこども家庭庁に派遣を要請する考えを示し「子ども政策をしっかりやりたいので、横断的な取り組みができる人に来てもらえると心強い」と述べた。中島氏については3月に退任予定とし「(後任は)適切な人を選びたい」とした。

 小川市長は28日午前9時25分ごろ、市役所前で「33万人の市民の命や暮らし、未来を守っていくために課せられた責任は本当に重い。難しい課題もみんなで考え、一つ一つ前に進んで行くことが大切」とあいさつ。集まった支援者から花束を受け取り、握手を交わしながら庁舎に入った。

 その後、市職員約120人に「市民が何に困っているのかを常に意識し、密なコミュニケーションを心がけてほしい」などと訓示した。初日の公務として前橋箱田中を訪問。市と交流が盛んな台湾の料理を取り入れた給食を2年生と食べ、子どもたちが異文化に触れる様子を視察した。

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