長崎県北松佐々町の佐々川の風物詩「シロウオ漁」がシーズンを迎え、沿道の風景とともに春の訪れを告げている。
シロウオはハゼ科で体長は約5センチ。2~3月に産卵のために川を遡上(そじょう)する。満潮前後が漁の時間帯。護岸の足場から「四つ手網」と呼ばれる約1.5メートル四方の漁具を川底に沈め、群れの動きを見極めながらすくい上げる。
住民らは躍り食い、かき揚げ、吸い物などで春の味覚を満喫している。佐世保市の山口耕治さん(52)は今シーズンに初めて漁を体験し、バケツの中でピチピチと跳ねるシロウオに満足そう。「友達に季節の味を届けたい」と語った。
護岸では河津桜、菜の花が見頃を迎え、市民らが漁を見学しながら散策を楽しんでいた。漁は3月中旬まで続く。
春を告げるシロウオ漁 3月中旬まで 長崎・佐々川
- Published
- 2024/02/29 11:30 (JST)
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