【風邪予防】エアコンだけだと喉が乾燥するので、「加湿器」を買おうと思います。1ヶ月の電気代はどれだけ増えるでしょうか?

加湿器は大きく分けて4タイプ

加湿器には複数のタイプがあり、使用するタイプによって電気代が異なります。加湿器のタイプは、大きく分けて「気化式」「超音波式」「スチーム式」「ハイブリッド式」の4種類です。

気化式加湿器は水を含んだフィルターに風を当てて加湿するタイプで、4種類の中で最も電気代が安くなっています。

超音波式加湿器は、超音波で水を振動させてスチームを霧状に発生させるタイプで、気化式加湿器に次いで電気代が安く済みます。

スチーム式加湿器はヒーターで水を加熱し、発生した水蒸気をファンで送るタイプです。ヒーターで水を加熱する必要があるため、4種類の中では最も電気代がかかります。

ハイブリッド式加湿器は気化式とスチーム式の機能を組み合わせた加湿器で、スチーム式加湿器に次いで電気代が高くなります。

気化式加湿器を1ヶ月間使用した場合の電気代

紹介したように加湿器はタイプごとに電気代が異なります。まずは、最も電気代が安い「気化式加湿器」を1ヶ月間使用した際の電気代を計算します。Panasonic「ヒーターレス気化式加湿機 FE-KFW07」の消費電力は、中モードで6Wです。1時間あたりの電気代は、0.006kW×1時間×31円/kWh=約0.19円となります。

電気料金の目安単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会の公式サイトに記載されている31円/kWh(税込み)を採用しました。

1日8時間使用した場合の電気代は約0.19円×8時間=約1.52円、1ヶ月を30日間とすると1ヶ月間の電気代は約1.52円×30日=約45.6円です。気化式加湿器を1日8時間程度使用しても、1ヶ月間に50円以下の電気代で済むことが分かりました。喉の乾燥防止や感染症予防ができることを考えると、加湿器を導入するメリットは大きいでしょう。

スチーム式加湿器を1ヶ月間使用した場合の電気代

続いては、最も電気代が高い「スチーム式加湿器」を1ヶ月間使用した場合の電気代を計算します。東芝「スチームファン式加湿器 TKA-S45A」の消費電力は395Wです。1時間あたりの電気代は、0.395kW×1時間×31円/kWh=約12.2円となります。

1日8時間使用した場合の電気代は約12.2円×8時間=約97.6円、1ヶ月を30日間とすると1ヶ月間の電気代は約97.6円×30日=約2928円です。気化式加湿器にかかる電気代が約45.6円なのに対し、スチーム式加湿器は60倍以上の電気代がかかることになります。

ただし、電気代はメーカーや機種によっても異なるため、あくまでも目安と考えてください。

電気代が気になる人には気化式や超音波式の加湿器がおすすめ

加湿器にかかる電気代は、加湿器のタイプによって大きく異なります。電気代が気になる人は、気化式や超音波式の加湿器を選ぶとよいでしょう。メーカーや機種にもよりますが、今回ピックアップした気化式加湿器の1ヶ月間あたりの電気代は50円以下でした。詳しい電気代は、メーカーの公式サイトや店頭でご確認ください。

出典

Panasonic ヒーターレス気化式加湿機(中小容量タイプ) FE-KFW07
東芝エルイートレーディング株式会社 TKA-S45A
公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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