さつま町の弾薬庫計画、防衛省が来月7日に説明会 適地調査予定の中岳周辺住民が対象

弾薬庫整備に向けた適地調査が予定される中岳周辺=22日、さつま町永野

 防衛省が鹿児島県さつま町で整備を検討している弾薬庫(火薬庫)を巡り、町は3月7日に初めての住民説明会を開く。2024年度から適地調査が予定される中岳周辺(同町永野、中津川)が位置する薩摩地区の在住者が対象。同省担当者が弾薬庫の概要や適地調査について報告し、質問に応じる。

 午後6時半から、同町求名の薩摩農村環境改善センターで行う。町に示された弾薬庫に関する資料などを基に説明がある見込み。資料は町や県のホームページでも公開している。薩摩地区以外での説明会開催について、町担当者は「今後の状況をみながら検討したい」としている。

 同省は24年度当初予算案に2年分の調査費として10億円を計上。地形や地盤強度、環境現況を調査し、保安距離を確保できるかも確認する。整備可能であれば、調査期間中でも設計や工事を進めるとしている。2月22日、町に適地調査などについて方針を示した。

 町側は地元の要望を踏まえ、同省に協力を求めながら早期に説明会を開く意向を示していた。

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