【弥生賞】GIホース候補の“2戦2勝馬”たち 過去にはディープインパクトも 「皐月賞馬ジオグリフ超え」の好時計に注目

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3月3日に中山競馬場で行われる第61回弥生賞ディープインパクト記念(GII、芝2000m)には、無敗の2戦2勝馬、トロヴァトーレ(牡3、美浦・鹿戸雄一厩舎)、ダノンエアズロック(牡3、美浦・堀宣行厩舎)、ファビュラススター(牡3、美浦・萩原清厩舎)の3頭がスタンバイ。クラシック戦線に乗るために、皐月賞優先出走権が与えられる3着以内が絶対条件だ。

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■今年の3頭中2頭が勝ち負け濃厚か

過去の2戦2勝馬を調べてみると、2000年以降では【4.2.0.10】勝率25.0%、複勝率37.5%と可もなく不可もなくの成績。勝ったのは2001年アグネスタキオン、05年ディープインパクト、15年サトノクラウン、16年マカヒキの4頭。近代競馬の結晶・ディープインパクトや、幻の三冠馬と評されたアグネスタキオンはいわずもがな次走の皐月賞を戴冠している。マカヒキはダービー馬に輝き、サトノクラウンはダービー3着と、弥生賞を無傷3連勝した馬は、クラシックでの好走が約束されていると言っても過言ではない。

本レースはスローからの上がり勝負になりやすく、決め手も求められる。2戦2勝馬16頭のうち、前走上がり3F順位が1位だった馬は【4.2.0.2】とほぼ連対。

また勝った4頭のうち3頭がノーザンファーム生産馬で、残り1頭が社台ファーム生産馬だった。競馬界をけん引する大手生産牧場の素質馬が、ここで未来のGIホースへと名乗りを上げる恰好だ。

ダノンエアズロックとトロヴァトーレがノーザンファーム生産馬で、いずれも前走上がり1位をマーク。ファビュラススターだけが、非ノーザン系で前走上がり2位と、過去の勝ち馬4頭の共通点から外れてしまった。

ダノンエアズロックの新馬戦の勝ち時計1分48秒1は、6月の東京芝1800mの2歳戦において歴代最速となる好時計。2022年の皐月賞馬ジオグリフが新馬戦でマークした勝ち時計1分48秒2を稍重ながら上回っており、価値は高い。トロヴァトーレも、新馬戦で繰り出した上がり3F33秒8という数字は、中山2000mの2歳戦の中では破格の好タイム。さらにノーステッキなのだから、スケールの大きさを物語る。

いずれかの勝ち負けは濃厚ではないだろうか。ここで勝った際には、ぜひクラシックまで追いかけることをおすすめしたい。

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(SPREAD編集部)

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