東北新幹線の薬品漏れ事故を受けてJR東日本が訓練 警察と消防との連携を

東北新幹線の車内で乗客の手荷物から薬品が漏れてけが人が出た事故を受け、JR東日本は同様の事態を想定した訓練を行いました。

訓練は28日夜にJR仙台駅で行われ、JR東日本のほか警察や消防から約100人が参加しました。薬品による事故を想定した新幹線の訓練は、宮城県では初めてです。

東北新幹線では2023年10月、車内で乗客の手荷物から薬品が漏れて子どもを含む
複数の乗客らがけがをしたり体調不良を訴えたりしました。

訓練は新幹線のデッキに置かれた乗客の紙袋から白煙が上がった想定で行われ、気分が悪くなった乗客に対応したほか、防護服を来た消防が車内で薬品を調べたり逃げ遅れがいないか確認したりしました。

JR東日本東北本部企画総務部荒井亮介部長「化学薬品は怖いものなんだという認識を持って対処することが肝要。実践の場面に近い形で連絡を取り合ったり、警察と消防との連携もできたのではないか」

JR東日本は、訓練の反省点も踏まえ、警察や消防との連携を更に深めたい考えです。

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