オートバイ運転手に顎骨折の重傷負わせ助けず 事故も不申告 交通捜査課の警察官を書類送検

京都府警本部

 交通事故でオートバイの運転手に重傷を負わせたのに救護せず、事故を申告しなかったとして、京都府警は2月29日までに、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(事故不申告、救護義務違反)の疑いで、府警交通捜査課の40代男性警部補を書類送検した。書類送検は2月15日付。同日、所属長注意の内部処分とした。

 書類送検容疑は、昨年10月下旬、私用の乗用車で帰宅途中だった午後9時40分ごろ、京都市下京区の五条通で車線変更した際、後続のオートバイの運転手を転倒させ、顎を骨折する重傷を負わせたにもかかわらず救護しなかった疑い。

 府警によると、警部補は信号待ちで停車した際、別の車から「事故があった」と声をかけられて降車したが、事故現場から約250メートル離れており、事故を確認できなかったという。監察官室の調べに「バイクの相手にけがをさせ、申し訳ないことをしてしまった」と話しているという。

 また府警は2月15日付で、昨年5月に10日間、職場と連絡がつかない状態で失踪し、うち7日間を無断欠勤したとして、下京署の40代男性警部補を本部長訓戒の内部処分とした。

京都市下京区

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