黄遵憲記念館前の黄遵憲像。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
【新華社梅州2月29日】中国広東省梅州市梅江区に、近代の詩人・外交官・思想家・政治家の黄遵憲（こう・じゅんけん、1848～1905年）に関する資料を展示、研究する黄遵憲記念館がある。
敷地は全国重点文物保護単位（国宝・重要文化財）に指定される黄遵憲の書斎「人境廬」、旧居「栄禄第」、省文物保護単位の「恩元第」からなる。うち人境廬は間口29.3メートル、奥行き24.3メートル、面積500平方メートル余りで、清の光緒10（1884）年に黄遵憲が自ら設計した。建物の名は東晋の詩人、陶淵明の詩にちなむ。客家（ハッカ、かつて北方から移住した漢民族の一支流）文化と西洋文化が共存する磚木（せんぼく、れんがと木材）構造の園林式建築で、広間や七字廊（蔵書室）、五歩楼（応接室）、無壁楼、十歩閣、臥虹榭、息園などがある。門の扁額「人境廬」は、黄遵憲が日本に赴任した際、友人で書家の成瀬大域が揮毫（きごう）した。
梅州市梅江区の黄遵憲記念館。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲は字（あざな）を公度といい、広東省嘉応州（現在の梅州市）出身で、梅州八賢の一人に数えられる。光緒3（1877）年に駐日本国公使館参賛（参事官）に任じられ、駐日公使の何如璋（か・じょしょう）を補佐。その後も駐サンフランシスコ総領事、駐英国公使館参賛官、駐シンガポール総領事などを歴任した。光緒13（1887）年には日本の明治維新を紹介する「日本国志」を完成させている。晩年は地方教育事業の発展に尽力し、主な著作に「日本雑事詩」「日本国志」「人境廬詩草」などがある。「詩界革命」を提唱するとともに維新変法を積極的に主張し「近代中国で世界に向かった第一人者」「近世詩界三傑の筆頭」「中日友好の先駆者」と呼ばれた。（畢建鴿）
黄遵憲記念館の人境廬。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館の人境廬。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館の人境廬内部。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館人境廬に展示されている黄遵憲に関する書籍。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館人境廬に展示されている「日本国志」。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館人境廬内の展示パネル。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館人境廬内の展示パネル。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館人境廬内の展示品。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館人境廬の臥虹榭。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館の人境廬脇に立つ黄遵憲記念中学。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館人境廬の入り口に掛かる扁額。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館人境廬の広間。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館人境廬の広間。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館人境廬の外観。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館人境廬の外にある池。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館人境廬の息亭。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館栄禄第の在勤堂。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館栄禄第の内部。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館栄禄第の黄遵憲寝室。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館栄禄第の江夏堂。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館の栄禄第。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館の栄禄第に掛かる「派充出使欽差大臣」扁額。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館の栄禄第。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
黄遵憲記念館栄禄第の在勤堂（手前）と江夏堂。（2月10日撮影、梅州＝新華社配信/畢建鴿）
