オリオールズがデプス強化 実績十分のベテラン2人とマイナー契約

故障者の発生で先発陣の層が薄くなり、アダム・フレイジャーの移籍によって左打ちの二塁手も手薄になっていたオリオールズが2人のベテラン選手をマイナー契約で獲得し、デプス(選手層)に厚みを加えた。日本時間2月29日、オリオールズはフリオ・テーラン、コルテン・ウォンの両ベテランとマイナー契約を結んだことを発表。両選手は招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、若手やほかのマイナー契約の選手たちと競争しながら開幕ロースター入りを目指すことになる。

現在33歳のテーランはオールスター・ゲーム選出2度の実績を誇るコロンビア出身の右腕。メジャー12年シーズンのうち、最初の9シーズンをブレーブスで過ごし、2013年と2014年の14勝を筆頭に5度の2ケタ勝利をマークした。2020年はエンゼルス、2021年はタイガースでプレーし、2022年は無所属で1年を過ごしたが、昨季はブリュワーズで14試合(うち11先発)に登板。3勝5敗、防御率4.40を記録した。

現在33歳のウォンはゴールドグラブ賞2度の実績を持つハワイ出身の二塁手。自己最高のシーズンとなった2019年にはカージナルスで148試合に出場して打率.285、11本塁打、59打点、24盗塁、OPS.784、守備防御点+17をマークし、MVP投票でもポイントを獲得した。カージナルスで8年、ブリュワーズで2年プレーしたあと、昨季はマリナーズとドジャースで合計87試合に出場。打率.183、4本塁打、27打点、3盗塁、OPS.519、守備防御点-3と精彩を欠いた。

オリオールズはカイル・ブラディッシュとジョン・ミーンズの2人が開幕に間に合わない見込みのため、先発陣が手薄に。テーランはタイラー・ウェルズやコール・アービンと先発4~5番手の座を争うことになりそうだ。また、マイク・エライアスGMは二塁を守れる左打者をロースターに加えたい意向を示しており、ウォンは有望株ジャクソン・ホリデイや新加入のニック・メイトンらと開幕ロースター入りを争うことになる。

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