映画館の予約席に「見知らぬ人」が座ってる! 席が空いてるからってそんなのアリ!? 自分で声をかける? 映画館のスタッフに相談すべき?

映画館の座席予約でのトラブル

映画館で席を確保する際、オンライン予約と直接映画館での予約の2通りの方法があります。オンラインで予約する場合は、購入済みのチケット番号やセキュリティコードを用いて、該当する映画館のウェブサイトから席を選択します。このプロセスを完了すると、予約確認のための番号が発行され、映画館でこの番号を使用してチケットを受け取ります。

一方、映画館で直接予約する場合は、カウンターまたは自動販売機を利用して席を選びます。この際、オンライン購入したチケットの情報や、購入時に送られてくるQRコードの提示が求められます。
オンライン予約や自動販売機の場合、上映日を間違えてしまい、当日分のつもりで翌日分を購入してしまうといったこともあるようです。そうなると、同じ席番号の予約を持つ人が出てきてしまい、今回のようなトラブルになることがあります。

また筆者の実体験では、上映ギリギリに到着したところ、自身の予約席に人が座っていたことがありました。声をかけると席を立ったので、おそらく「あの空いている席は、自分が予約した席よりもゆっくり鑑賞できそう」という理由で座っていたのだと考えられます。

標準的な対処プロセス

映画館で自分の予約した座席に他人が座っている場面に遭遇したときには、冷静に対応することが重要です。次のステップで対処しましょう。

・自分の座席であることを伝える

座席の予約が記載されたチケットやスマートフォンの画面を提示しながら、席を移動してもらえるよう頼んでみましょう。映画館の座席表示はわかりにくいこともあり、自分が予約した座席と勘違いしている可能性があります。それがわかれば、快く移動してくれるはずです。

・映画館のスタッフに相談する

座席の予約番号などを示しても、相手が移動に応じない場合、映画館のスタッフに介入してもらうことになります。スタッフはチケットの購入情報をもとに、移動の指示など適切な対応をするはずです。もし、この過程で映画の上映が始まってしまい、適切な時間に鑑賞を開始できなかったときには、映画館に対して返金や上映回の変更など対応を求めましょう。

・さらなる対応について

以上のような対応で解決しないときには、法的な手段をとることもできます。ただし、このようなケースでは損害額より手続き費用のほうが高くなるため、一般的ではありません。どうしても納得がいかなければ、地方公共団体が設置する消費生活センターなどの窓口に相談してみる方法もあります。

予約席を確保するための効果的ないくつかの対策

予約済みの席を見知らぬ人に取られてしまわないためには、以下のような対策が効果的だと考えられます。

・早めに現地に到着し、座席を確保する

座席を予約した後は、上映開始時間よりも少し早めに映画館に到着することが重要です。早めに席につくことで、他人が間違えて座るリスクを減らすことができます。また、席に早くつくことで、もしトラブルが発生した場合にも、映画館スタッフに連絡する時間的な余裕が生まれるため、対処しやすくなります。

・座席を確保したら空席ではないことを主張する

座席に個人的なアイテムを置くことです。上映前に席に着いたら、コートやバッグなどの個人的なアイテムを席に置いておくことで、「この席は既に誰かによって占められている」というサインになります。ただし、盗難のリスクがあるため、貴重品は避けましょう。

・連続した座席を複数予約しておく

友人や家族と一緒に映画を見る場合は、グループで席を取るとよいでしょう。グループで隣同士の席を予約すると、席を間違えて座る人が出にくくなります。また、グループで座っていると、他人が間違って座ることへの心理的な抑止力にもなります。

早めに座席を確保する方法がオススメ

映画館での鑑賞を快適なものにするには、問題があったときの対応手順をあらかじめ決めておくとよいでしょう。まずは問題となっている人物に直接話をし、それが解決に至らない場合は、映画館のスタッフに相談してください。また、このような煩わしい状況にならないよう、見知らぬ人が自分の予約席に座ってしまう前に、自分が確保してしまうのが得策です。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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