伊政府、自動車メーカー誘致へ協議 テスラと中国3社

Giuseppe Fonte Giulio Piovaccari

[ローマ 28日 ロイター] - イタリアのウルソ企業相は28日、議会公聴会で、新たに自動車メーカーを誘致して国内の年間生産台数130万台という目標を達成するため、米電気自動車(EV)大手テスラおよび中国自動車メーカー3社と協議していることを明らかにした。「前向きな反応を得ている」という。

テスラとは「数カ月間」にわたって接触していると説明。同社は欧州の計画見直しを迫られていると付け加えた。

中国メーカー3社の代表は昨年、投資機会を探るためにイタリアを訪れたという。

イタリアの主要自動車メーカーは、フィアットやアルファロメオを傘下に持つステランティス1社のみで、昨年の国内生産台数は約75万台だった。

ウルソ氏は、電動化が進む中で国の自動車産業を守るには、年間生産台数を乗用車100万台、バン30万台の、少なくとも計130万台に増やす必要があると指摘。ステランティス1社だけで目標を達成するのは不可能だと述べた。

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