まるでカロリー爆弾!アメリカ人が愛するちょっと変わった◯◯ピザって知ってる?

【ワッキーウッキーのアメリカトレンドレポ】アメリカ在住歴24年のクックパッドアンバサダー・ワッキーウッキーさんがシカゴより最新トレンドをレポート!アメリカで流行っている食材や、日本でもお馴染みのアノ商品の意外な一面などを現地からお届けします。今回は、アメリカはシカゴで愛されている、ちょっと変わったご当地ピザについてご紹介します。

アメリカの国民食ともいえるピザですが、アメリカはとにかく広い国。そのため、それぞれの州によって乗せる具材やソース、味などちょっとした違いがあり、いろいろな種類のご当地ピザが存在しているんです。

ここイリノイ州はシカゴのご当地ピザは、アメリカで、いえ世界中でかなり有名なのですが、ご存知ですか?その名はスバリ、シカゴピザ。一般的なピザとは違う、ちょっと特殊なシカゴピザは、日本でもジワジワと専門店が増えてきているようです。今日は、本場のシカゴピザについてレポートします。

中からチーズがあふれ出す!おいしさもカロリーも桁違いなシカゴピザ

ピザ生地がまるでケーキのように分厚く、中には具がぎっしりと贅沢に詰まっているのがシカゴピザ。見た目からして一般的なピザとはまるで違います。

シカゴピザの発祥には諸説ありますが、1943年にシカゴの「ウノ」というピザレストランで誕生したという説があります。薄い生地で具材も少ないことが多かったこれまでのピザとは違い、贅沢な分厚い生地に具材たっぷりのピザは、たちまち大人気に!

特徴的な分厚いピザ生地は、ケーキやパイを焼くときに使われる焼き皿を使って作られています。そして中にチーズ、肉、トマトソースの順番に具を入れて、最後にパルメジャンチーズでコーティングをします。その手法や作り方、見た目などから、「ディープディッシュピザ(Deep Dish Pizza)」とも呼ばれるようになりました。

シカゴピザを切り分けると、中に詰まっていた具材が雪崩のごとくあふれ出してきて、持ち上げるとチーズが“ビヨーン”と長く伸びるのがシカゴピザの象徴にもなっています。ピザを切ってしまうと具材が流れ出し、生地がふやけてしまうので、お店などでは切らずに提供することが鉄則となっています。

そんなディープディッシュのシカゴピザはどんな時に食べられているのかと言うと、家族や友達、人が集まる時はもちろん、誕生日や結婚記念日、卒業パーティーなど、スペシャルなイベントの時にも食べられているようです。レストランに出向いて食べる時や、デリバリー、お持ち帰りなどもありますが、自宅で熱々を食べたい時は、レストランで売っている冷凍品を購入したり、スーパーの冷凍コーナーでも見つけたりする事が出来るので、それをゲットして自宅でじっくり焼き、出来立てアツアツのシカゴピザをみんなでワイワイ楽しく食べる事も人気です。

シカゴピザ、本場シカゴで実際に食べてみた!

シカゴの観光地として有名なNavy Pierに入っているシカゴピザのお店「Giordano's」に行ってきました。

ウッディーな装飾やテーブルセットが基調となった店内はアットホームな雰囲気。ランチには、フレンチフライがセットになった一人でも食べきれるサイズの小ぶりなシカゴピザがおすすめです。

トロトロのモッツァレラチーズが切れる事なくどこまでも伸び、目でも楽しませてくれます。

スーパーで購入したシカゴピザを自宅で作ってみた!

家の近所にあるスーパーでも気軽に購入できるシカゴピザ。箱入りで数種類並んで売っていました。

サイズは小さめと思いきや結構な重量があり、一人ではとても食べきれるサイズではなく、2人以上でのシェアがおすすめです。

220℃で予熱したオーブンでピザを焼く事15分から18分。フツフツ、トロトロのシカゴピザの出来上がりです。切り分けた途端に中に詰まっていたチーズやトマトソースが流れ出すのが分かります。トマトソースの水分に、ミルキーで溶けたチーズがザクザクの生地とベストマッチ!

実は手作りもできる?自宅で作れる簡単シカゴピザ

日本ではなかなかシカゴピザの冷凍品は売っていないかもしれませんが、実は家で手作りすることもできるんです。実際に作ってみると、すごく難しいわけではなく意外に簡単なので、ぜひ楽しみながら挑戦してみてください。家族や友人に、「お~!何これ?」「こんなピザ見たことない!」「どうやって作るの?」と驚かれること必須です。

おうちでシカゴピザ by ワッキーウッキー

個性的なシカゴピザをぜひ食べてみて!

薄い生地や柔らかいパン生地のピザとは見た目も作る工程もまったく違うシカゴピザ。片手で気軽に食べる軽食感覚のピザとは真逆の、両手でナイフとフォークを使い、テーブルに姿勢よく座って食べるディナーとしてアメリカでは認知され、今は世界中で有名になっています。日本でも食べられるお店は増えてきているようなので、ぜひ食べてみてください。

でもやはり、本場の味は格別。シカゴに来た時には、ぜひ私のおすすめのお店で、シカゴピザを味わってみてくださいね!

【おすすめのお店】

Uno
1943年からディープディッシュピザを作り続けている老舗店。自宅にピザを冷凍発送してくれるので冷凍庫に常備しいつでもおいしく食べられます。シカゴピザ以外にはアメリカ南部のグリッツを使った料理や、スパイスの効いたガンボやケイジャンメニューも人気です。

Giordano's
1974年シカゴ南部にて創業者の母親がイタリアで作っていた自慢のピザが元となり、現在では全米65店舗程を営業。作りたて新鮮なピザを提供することをモットーとし、家族連れや他州、他国からのゲストを連れて行く人が多く、イリノイ州では50店舗程展開しているので見つけやすいお店です。

Lou Malnati's
1971年に第一号店をオープンし、その後アメリカ中西部を中心に全部で80店舗以上を展開しています。Unoの初代ピザシェフがLou Malnati'sのレシピを作ったとされ、味に定評があり、濃厚な風味を感じる生地も美味しく余す所が無く全部を食べられると人気です。

TOP画像提供:Adobe Stock

【参考資料】はこちら ※海外のサイトに遷移します


ワッキーウッキー

シンガポール、ロサンゼルスを経て、現在はアメリカ・シカゴ在住。3⼈の子どもを育てる傍らシカゴのレストランやスーパーマーケットを探検しています。日々アンテナを張り、世界各国のさまざまな料理に挑戦中!パーティーやおもてなしに役⽴つ料理が得意。

・インスタグラム(@_ wk_ my_)
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ワッキーウッキーのキッチン クックパッドアンバサダー2023 シカゴ郊外在住愛知県出身...

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