福島第一原発1号機の溶け落ちた核燃料「燃料デブリ」の取り出しに向けて、東京電力は28日から小型ドローンを使った原子炉格納容器の内部調査を行っていましたが、ドローンの無線通信を中継する機器のトラブルにより、作業が中断したことが分かりました。
福島第一原発の1号機から3号機では、溶け落ちた核燃料「燃料デブリ」がおよそ880トンあるとされ、今年10月にも試験的取り出しを始める予定です。
「燃料デブリ」の取り出しに向け、東京電力は28日から小型ドローンを使った原子炉格納容器の内部調査を始めました。
29日午後からは、原子炉圧力容器を支える土台(ペデスタル)内部にドローンを入れて、壁面や構造物などを確認する予定でした。しかし、ドローンの無線通信を中継する「ヘビ型ロボット」のケーブルが伸ばせなくなるトラブルが発生し、目標地点までたどり着くことができなかったことから、東京電力は内部調査を中断すると発表しました。
調査の再開は未定で、今後、機器を回収し、トラブルの原因を調査する予定です。