「見苦しい」「ダサい」自民・高木毅氏 政倫審「オープンでやるべきだと思っていた」発言にツッコミ殺到

(写真・時事通信)

2月28日、岸田文雄首相(自民党総裁)は、党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡って衆院政治倫理審査会(政倫審)に自ら出席すると表明。「マスコミオープンの下で説明責任を果たしたい」と述べた。

これを受け、自民党安倍派幹部も追随することに。

同日、安倍派の高木毅前国対委員長は首相官邸で、政倫審の全面公開での開催を受け入れたことについて「説明責任ということならオープンの方がいいかな、と判断した」と述べた。

高木氏は当初、非公開での開催を希望していたことについて、「原則は傍聴がないわけだから、原則で進めてきた」と説明。首相の判断に「びっくりした」としつつ「やっぱり説明責任とか、国会の状況を見るとオープンでやるべきだな、ということは思っていた」と述べた。

衆院政倫審の野党側筆頭幹事を務める立憲民主党の寺田学衆議院議員は同日、自身の「X」に、高木氏が政倫審について「オープンでやるべきだと思っていた」と述べたことを報じた記事を貼り付けたうえで、こう書きこんだ。

《このような白々しさが、オープンになったことによって国民の目に直接届けることが出来ます。》

高木氏は、安倍派の有力議員だった「5人衆」の一員で、事務総長経験者。

安倍派の政治資金パーティーのキックバックをめぐっては、2022年4月ごろ、当時派閥会長だった安倍晋三元首相の意向でいったん廃止を決めたものの、同年8月に再開。そのときの事務総長が高木氏であったことから、再開した経緯が焦点になっている。

「安倍派幹部のうち、塩谷立安倍派座長、高木氏、松野博一前官房長官は、政倫審の公開に絶対反対。全面公開を容認していた西村康稔前経済産業相も『自分だけ公開で応じることはできない』と拒否し、一度は政倫審の開催そのものが流れてしまいました」(政治担当記者)

そのため、高木氏が政倫審について「オープンでやるべきだと思っていた」と発言したことに、SNSではツッコミの声が殺到している。

《当初出席すら断ってたし、頑なに非公開を希望しといてよくもまぁ、こんなことが言えたもんやな》

《絶対嘘でしょ。だったら最初から公開に賛成してるはず。世論を見てコロッと態度を変えるなんて見苦しい。こんな奴絶対まともに喋らないだろうな》

《どの口が言ってんねん。ダサいにもほどがある。口だけ人格分離してるんか》

高木氏は1月19日の記者会見で、派閥のキックバックの再開について「私は関わっていない」と否定している。

3月1日、高木氏が出席する政倫審は報道陣に全面公開され、1人当たり1時間20分の審査となる。注目を集める政倫審で、高木氏は何を語るのだろうか。

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