永瀬廉が江國香織の「東京タワー」で恋愛ドラマ初主演。「いいですよね、初挑戦が少しハードめで(笑)」

永瀬廉が、テレビ朝日系で4月20日にスタートするオシドラサタデー「東京タワー」(土曜午後11:00)で、恋愛ドラマ初主演に挑戦することが分かった。

「東京タワー」の原作は、2004年に「号泣する準備はできていた」で直木賞を受賞し、「きらきらひかる」「神様のボート」「冷静と情熱のあいだ」など、これまでに数々映像化された作品を送り出してきた小説家・江國香織氏の同名小説。21歳の青年・小島透と、20歳以上年の離れた人妻・浅野詩史の美しくも許されない愛を描き大ヒット。2005年には、黒木瞳×岡田准一で映画化され、14年には韓国でテレビドラマ化されるなど、各年代において大きなムーブメントを起こしてきた。

永瀬が演じるのは医大生の小島透。純粋だからこそ愛に溺れていく透のリアルな心の機微、一瞬一秒ごとに揺れ動いていく感情や切なさを、等身大の青年として演じていく。恋愛ドラマ初主演となる永瀬は「いいですよね、初挑戦が少しハードめで(笑)。人は一癖ある部分に燃えるというか、気持ちが乗るのもあると思うんです! そんな“非日常な”恋愛モノが一発目ということで、実はとても気合が入っています!」と気合十分。

本作の印象について聞かれると、「僕のイメージでは不倫って結構ドロドロしてたりするのかなって思ったのですが、江國香織さんの『東京タワー』は、読みながら想像する画がとても奇麗に具現化されるんです。そこがこの『東京タワー』という作品の特徴でもあると思うので、やはりその“奇麗さ”という部分は大事に作っていけたらと思います」とその魅力を強調した。

そんな永瀬演じる透が恋い焦がれる“大人の女性”、浅野詩史を演じるのは板谷由夏。才能あふれる建築家の詩史は、偶然出会った20歳以上年下の透と、激しくも切ない許されざる恋へと落ちていく。板谷は「正直、『私で大丈夫ですか!?』という気持ちは今も続いています。恋愛モノのお芝居が久しぶりというのもありますし、ましてやダブルスコアくらい年下の男性と恋愛するということで、本当に大丈夫かなと」と率直な気持ちを明かしつつも、「人が人を好きになる思いというのはいくつになっても変わらないと思うので、そこは大事にしたいと思っています。私の中でも詩史へのクエスチョンはいくつか生まれているので、それを演じながら探るのにも面白い人物だと今は思っています」と意気込みを語っている。

また、お互いの印象について、永瀬が「今日初めて板谷さんとお会いして、板谷さんご自身が持っていらっしゃる魅力をさっそく感じました! 僕が透として恋に落ちる、透がひかれる要素をしっかりと感じることができて、すごく安心しました」と語ると、板谷は現場で楽しみにしていることとして「とにかく永瀬くんと仲良く、というか一緒にモノ作りをするところまでしっかりコミュニケーションがとれるようになることですね。やはり作品を良くしたいので、その思いがちゃんと一致できるように…。一方で、詩史と透でなきゃいけないので、そのバランスも探りながらですね」と明かしている。

最後に永瀬は「人を好きになるという気持ちだけでなく、そこに壁があるからこそ燃えるという部分ってすごく共感できますし、やってはいけないという背徳感に気持ちが高ぶるのも理解できます。だからこそ、リアルではなかなかできない、してはいけないことを、この『東京タワー』というドラマの中で自分に置き換えて、美しい世界観に酔ったり、年下男子との恋を楽しんだりしていただけたらと思います。刺激的に、なおかつ美しく、すてきなラブストーリーを皆さんにお届けできたらうれしいです」と視聴者に呼び掛けている。

そしてドラマ化に当たって江國氏からは「小説は、女性が若くなくなっていく過程と、恋愛そのものに焦点をあてて書きましたが、今度のドラマは少年たちの自立と成長がテーマだと聞きました。その新鮮な視点に期待しています。また、私は個人的に東京タワーというもののビジュアルが好きで、映像のなかで、無生物である東京タワーがどんな表情を見せてくれているのかも楽しみです」と期待の言葉が寄せられている。

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