「スプリッターとカーブが鋭い!」米敏腕記者も舌を巻いた山本由伸の圧巻OP戦デビュー。地元記者も「ドジャースの新スターだ!」と興奮隠せず!

堂々のメジャー実戦デビューを飾った。

現地2月28日、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸が敵地で行なわれたテキサス・レンジャーズとのオープン戦に先発登板。昨季のワールドチャンピオン相手に2回を投げて1安打、無失点。3奪三振の好投でメジャー初マウンドを終えた。

3年連続沢村賞右腕が、ついにメジャーリーガーとしての第一歩を踏み出した。左足を高く上げない、すり足気味の投球フォームから投じられた150キロ超の速球、さらにはカーブやスプリットなど変化球も織り交ぜて、打者6人に対し、ヒットはわずかに1本。2回には4番ナサニエル・ロウ、6番のレオディ・タベラスの左打者2人をスプリットで斬って取った。

日本人右腕の堂々としたピッチングには、前日にドジャース移籍第1号を放った大谷翔平もベンチから拍手を送るほど。NPB最高右腕の肩書きに相応しい内容でマウンドを降りると、指揮を執るデーブ・ロバーツ監督も満足した表情を浮かべていた。
無論、現地記者も背番号18の投球には釘付けだった。IBWAA(全米インターネット野球記者協会)のメンバーでもある敏腕記者のクリス・クレッグ氏は山本のすべての投球をチェック。自身のX(旧ツイッター)にピッチング内容を記すと、「速球は94から96マイル(約151.3キロから154.5キロ)。スプリッターとカーブが鋭く見えた」と指摘。三振を奪った2つの変化球を絶賛した。

さらに、地元専門メディア『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者も「ヨシノブ・ヤマモトがオープン戦デビューで圧倒的な2イニングを投げた」と興奮を隠せない。加えて、「火曜日には、ショウヘイ・オオタニが特大の2ラン本塁打を放った。ドジャースの新スターたちがデビュー戦で期待に応えている」と投打の日本人スターの活躍に胸を踊らせている。

実力の片鱗を見せつけた山本。順調に進めば、現地3月20日から韓国・ソウルで開幕するサンディエゴ・パドレスとの2連戦でMLB公式戦のマウンドに立つ可能性がある。大谷とともに、日本人右腕から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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